イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡
ワットプラタートサムムエン Wat Phrathat Sam Muen




「Wat Phrathat Sam Muen」の境内の地図、クメールの祠堂は左上に記されている





遺跡名
Wat Phrathat Sam Muen
ワットプラタートサムムエン Wat Phrathat Sam Muen
場所 チャイヤプーム
Chaiyaphum

Tambon Ban Kaeng, Amphoe Phu Khiao, Chang Wat Chaiyaphum
位置情報 16.379192, 102.041422
創建年代
見学日 2017年11月
配置図



コメント

●概要…地元の人のオートバイに先導されて、やっとクメール遺跡に到着した。林の中に半壊したレンガの祠堂が1基建っている。この遺跡についての詳細は分からず。

祠堂の手前にヨニがあった。と思ったが、石像の台座のようにも見える。上部が大分破損しているので、ヨニの上部を意図的に破壊されたのか?

祠堂の前にセーマ石(境界石)が、不自然形で置かれている。セーマ石は、ドヴァラヴァティ時代の特有の遺物だ。

「ふうみん」は、ドヴァラヴァティ時代のレンガの祠堂で、屋根の部分まで残っている遺跡を見たことはない。この祠堂の「迫り出し構造」はクメールのものだが、ドヴァラヴァティでも同じ工法が用いられたのか?疑問だらけだ。

破壊された台座をヨニとすれば、クメール遺跡になる。祠堂の前のセーマ石が、創建当時のものならドヴァラヴァティ遺跡だ。

近くにあったセーマ石を後世の人が意味を知らずに、祠堂と関連付けて入り口の前に置いたのかも知れない。

ドヴァラヴァティでは二種類のレンガが用いられた。縦30cm、横16〜19cm、厚さ6〜9cmのものと、縦45〜47cm、横22〜24cm、厚さ10cmものだ。

どちらの遺跡か判別するには、レンガのサイズを測るのが一番簡単な方法なのかな。と思った。

●行き方…201号線から2005号線に入り、8キロほど走った地点の田舎道を左折して4キロ先の寺院の中にある。

●一口メモ…この寺院の地域は7〜11世紀に栄えたドバラヴァティ時代の古代都市があった。堀と建物の跡も残っており、多くの溝、尾根、墳丘などの考古学的痕跡が残っているという。

そこからはセーマ石やクメール様式の彫刻が発見されているらしい。と云う事は、ドヴァラヴァティとクメールが混在した遺跡なのか。

写真
クメールの祠堂はDの位置 Eの大仏像
レンガ造りの祠堂
祠堂正面とセーマ石 裏側から見た祠堂
セーマ石 上部が大分破損しているがヨニか?
祠堂の周辺を探索する「ふうみん」は蜘蛛の巣だらけになった
Wat Phrathat Sam Muen の寝釈迦仏
Prasat Nong Sam Muen は、高さ45メートルで四方に入り口のある仏塔
いつ創建されたか不明だが、ラーンナー、ラーンサーン、アユタヤの様式が混在している
Wat Phrathat Sam Muen の境内のセーマ石






イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡