6日目 MOON RIVERに沿ってラオス国境へ




トーセンコンチアムリゾートのレストランに、ツウカラーリバーからの強い風が吹き抜ける
舞台にかけた布が旗めく中、ビールを飲み大なまずを食す。心地よい午後のひと時だ





タイの最東端のコンチアムへ

朝、車のトランクの上には、昨夜車を押して移動した手の跡がクッキリと付いていた。・・・係員の人ご苦労様でした。

ホテルを8時に出発し、ウボン市内から隣のワーリンチヤムラープ市内に入り、217号線へ出る。

この道路はスリンからウボンまでが226号線で、ウボンからラオス国境のチョーンメックまでが217号線になる。217号線は片道2車線の快適な道で快調に飛ばす。

途中のピブーンマンサハーン市でガソリンスタンドに寄り、いつものごとくガソリン満タンとリポビタンを飲む。

ここで道は2方向に分かれるので左折して、2222号線をMOON RIVERに沿って走る。田舎の、のどかな道で、珍しく制限速度が「90キロ」との標識が出ていた。

子供達が遊んでおり、今日は土曜日なので学校も休みのようだ。右手にはMOON RIVERは見えないが、道路に沿って流れている。

ウボンから一時間でタイの最東端のコンチアムに突き当たる。ここの場所がコンチアムのメーナームソーンシー(ツウカラーリバー)という。

MOON RIVERとメコン川の合流地点だが、道路からは見えない。とりあえず左折して、先にパーティム国立公園へ向うことにする。


パーティム国立公園へ

2134号線を進み右折して、2112号線に入り少し行くとパーティム国立公園の入口がある。

ここの入場料も、外国人は200バーツでタイ人は20バーツだ。「ふうみん」はここで遊び心を起こして、わざとタイ人の振りをして、二人分の40バーツを係員に渡した。

係員は怪訝そうな顔をして、こちらを覗き込む様にして、タイ語で何か話し掛けてきた。

もちろん「ふうみん」には何を言っているのか分からない。仕方がない、観念して二人分の400バーツを支払った。

パーティムには、対岸にラオスを見渡すメコン川の断崖の絶壁に、3000年前と推定される壁画がある。

壁画の場所までは駐車場からは1キロ以上歩く。今日は土曜日なので観光客が多く、その団体の後ろについて歩く。

壁画は思っていた以上にハッキリと残っており、見学しやすいように展望台まで整備されていた。

途中の断崖につづく道の木々の間からは、メコン川沿いに対岸のラオスが見える。上を見るとかぶさるように岸壁が空まで続く。

この駐車場から国立公園の入口に戻る途中にサオチァリアンの奇岩がある。侵食されたキノコみたいな形をしている。駐車場で少し休んでいると、観光客が次々に車で来て写真を撮って行く。


コンチアムの素晴らしいホテル

今回のテーマ〜MOON RIVERの誘惑〜のムーン川とメコン川の合流地点であるコンチアムまで戻る。

ここの地点から、ムーン川の青色の水とメコン川の泥色の水が合流し色はしばらく混ざらずに流れて行く。

この素晴らしいロケ−ションに、トーセンコンチアムリゾートがある。ここのホテルのレストランから、ツウカラーリバーと対岸のラオスを見渡しながら昼食を摂る。

「yayo」はすごくこのホテルが気に入り、「何故、こんなに素敵なホテルで泊まらないの?」と言う。

「ふうみん」は「今度来た時は泊まろうね。」と答えたが、「こんな僻地に、また来ることはあるのかな?」と心の中でつぶやいた。

昼食は、大ナマズの「プラーブック」をボイルした料理をオーダーした。沢山の香辛料が入ったソースが掛かって出て来た。

こんなに香辛料が付いて来ると、ソウルで食べた補身湯(ポシンタン・・・犬料理)を思い出した。味は少し油っぽいがなかなか美味しかった。「yayo」は気味悪そうに一切れだけ食べた。

このホテルのレストランでゆっくり味と景色を楽しんだ後、ラオス国境のチョーンメックへ向かうことにする。

このトーセンコンチアムリゾートには、今度はゆっくりと宿泊したいと思った。


国境の町チョーンメック

2173号線から、朝通って来たウボンからの幹線道路の217号線に出て走る。相変わらずの良い道路を少し行くとチョーンメックに着く。

このチョーンメックは、タイとラオスの唯一の地続きの国境である。他の4つの国境は、全てメコン川を渡らなければならない。

217号線の良い道路がとぎれ、赤土の工事中の道路に変った数百メートル先に国境が見える。車を道端に駐車して、工事中の道路の間を一人5バーツのトゥクトゥクに乗って国境に向かう。

国境は、鉄パイプの柵で区切られてあったが開いており、地元の人達は自由に行き来している。

「ふうみん」達は一人10バーツを払いラオスに入る。ここはバンタオと言う村になる。意外にもラオスの道は舗装されていて、イミグレも鉄筋二階建てのきれいな建物だった。

此処のトイレに入ったら、出口にいた人が10バーツと言って手を出した。しかたなく払ったが、本当の係員かは疑問だった。

ここからは、バスで1時間以上乗るとパクセに行けるそうだし、その先のベトナムに抜ける事も出来るとの事だ。

ラオスの市場を覗いて廻り、マットミーの壁掛を買う。直ぐそばに、小奇麗なレストランがあったので、ラオスのビールを飲みに入るがビールが喉を通らない。

風邪気味のところに、先程食べたの大ナマズの油のせいか、胃の調子が悪い。記念にラオスのコーヒーを買って車に戻る。

活気のある国境風景だが、タイとラオスの国力の大きな差を歴然と感じた。

帰りは、シリントーンダムを見たりしながら217号線を一路ウボンに向かう。


ウボンへと帰る

ウボンでは、高級マットミーの店といわれるカンプンに寄り、高級な布を奮発して買ってホテルに帰る。

先程のナマズが胃にもたれ、また風邪気味なので食欲がなく、夕食はホテル近くのレストランで済ました。

明日、バンコク国際空港迄の600キロのドライブが待っているので、残りのレミーマルタンと薬を飲み、少し早めに就寝。

本日の走行250キロ…お疲れ様でした。
メコン川と対岸のラオスを見渡す

パーティム国立公園での記念撮影の二人

パーティムの壁画

サオチァリアンの奇岩

「トーセンコンチアムリゾート」のエントランス

ムーン川とメコン川の合流地点のレストラン

左の黒いのが大ナマズの「プラーブック」の料理

工事中の道路の数百メートル先に国境が見える

トゥクトゥクに乗って国境に向かう

簡単に入れる国境の鉄パイプの柵

ラオスの市場の店は、まだ新しいトタン屋根だ

意外にもラオスの道は舗装されていた
左側には「味の素」の箱を担ぐ人が居る

ラオスの市場の店先

ラオスのビールを飲む




「yayo」の日記

ドライブマップ


ムーン川に沿ってドライブ。

目指すはタイとラオスの国境で
メコン川とムーン川が交わる所。

メコン川の薄茶と
ムーン川の青が合流し、
二つの色に分かれながら流れている。

この雄大な景色を眺めながら、
絶景のホテルの
レストランでの昼食は、
名物の大ナマズを注文した。

私は油っぽい気がして、
白身の所を一切れいただく。
まあまあの味。
他の料理もおいしく、
食事も風景もじっくり味わう。

見納めかな〜

家人「yayo」、亭主「ふうみん」

赤字:本日のドライブコース…250キロ(累計1535キロ)