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最低の朝食
チョムスランホテルの朝食は、過去十年来泊まったタイのホテルの中で最低だった。
目玉焼きとトーストとジュースとコーヒーだけである。我々の他、唯一の客の年配の白人男性が、トーストの追加注文をして憮然として食べていた。
ピマーイ遺跡へ
8時にホテルを出発した。ホテルから旧市街を抜けて、2号線へ出て一路北へ走る。
2号線は相変わらず片道2車線の良い道路だ。途中ガソリンスタンドによって給油と休憩をする。まずはリポビタンを飲み元気をつける。
2号線を50キロ程進んだ地点を右折して、206号線に入ると、地図を見ていた「yayo」がつぶやいた。「おかしいわ!206号線を走っているのに、地図は208号線になっているわ!」
「ふうみん」は言い返した「マイペンライ、だってタイだもん」
10キロ程走ると、憧れのムーンリバーがあった。はじめてのご対面だ。後でゆっくり会おうと心の中でつぶやき、軽く会釈した。とても静かな川だ。
この川に架かる橋を渡りまもなく行った所にラテライトの壁が見え、タイのアンコールワットといわれるピマーイ遺跡公園があった。
入場料の40バーツ払い中に入る。朝早かったせいか、観光客の姿もほとんど無い。青い空に茶褐色のピマーイ遺跡が良く映える。思っていたよりも大きな規模で素晴らしい建造物だ。
12世紀に建造されたピマーイ寺院は、最初ヒンドゥー教の寺院として建設されたが、アンコール皇帝のジャヤバルマン7世(1181−1219)によって、仏教寺院に改装された。アンコールワットの習作とも言われている。
アユタヤ遺跡の破壊された無残な姿と異なり、ピマーイ遺跡はタイ芸術局によって、1964年から68年にかけて修復された。遺跡が整備され過ぎたとの意見もあるが、私は、これはこれで良いのではないかと思った。
「yayo」も素晴らしいを連発していた。1000年近くも古い遺跡をゆっくりと十分に見学してから勝利の門に行った。そして、車で狭い市街を一巡してからピマーイ国立博物館へ向かった。
ピマーイ国立博物館を見学
ピマーイ国立博物館に入場料30バーツ払い中に入る。我々より他に観光客の姿は無く、館内は貸し切り状態で見学出来た。
ここで分かった事は、ピマーイ遺跡のレリーフ等の本物は国立博物館に収蔵されており、レプリカがピマーイ遺跡にあるという事だった。だから、この二箇所は絶対にペアで見るべきだと思う。
サインガーム公園で昼食
サインガーム公園は、ここから2キロ程行った所にある。
「ふうみん」は、日立のコマーシャルのハワイにある大木のように、ベンガル菩提樹の大木が一本「ど〜ん」と立っていると思っていたが全く異なり、藤棚に多数の菩提樹が植えてあるという感じだった。
隣にある公園の池の白鳥もハリボテで何か裏切られた思いだった。
公園の横には多数の食堂と土産物屋があり、一番近くの食堂に入りイサーン名物のガイヤーン(鶏の丸焼き)、ソムタム(青パパイヤの細切りサラダ)、カオニャオ(もち米)の三点セットとビールを注文した。
ハエがうるさく飛び回り、少し不潔な感じがしたが、食堂の前にはベンガル菩提樹と池が広がり、オープンウインドウの食堂には涼しい風が吹きぬけ、ガイヤーンとソムタムを肴にビールを飲む。
のどかなタイの昼食はソムタム(美味しいと「yayo」も絶賛)がとても美味しく、また他の料理も美味くイサーン料理に満足満足。
バーンプラサートへ
食後、先史時代の墳墓遺跡のあるバーンプラサートへ向かう。先程来た道の206号線を2号線まで戻り、数キロ、コラート方面に向かった右側にある。
場所が分らずに何度も迷い、2号線を行ったり来たりした。やっと案内のゲートを見つけ、そのゲートを潜り田舎の道を数キロ入った所にあった。
バーンプラサートは、2000〜3000年も前の先史時代の墳墓遺跡だ。世界遺産に指定されているバンチャン遺跡と共に、イサーン全体に先史時代の文化圏のあった事が分かる。
サイン帳があったので、漢字で記帳し最後に「JAPAN」と書いたら、直ぐ後に小学生を数十人連れて見学に来た先生が、驚いたように「yayo」に向かって「OH!JAPAN」と言った。
パノムワン遺跡へ
この後パノムワン遺跡へ向かう。2号線をコラート方面へ30キロ走り、左折して5キロ程でパノムワン遺跡に着いた。
パノムワン遺跡は、正面装飾に刻まれたクメール文字から1082年に建設されたことが分かっている。長い間放置されていたが、現在修復中である。
遺跡周辺は何も無く、誰も居ず、ポッンと遺跡とクレーンがあった。修復はほとんど終わっており、ここも近い将来遺跡公園として整備されるのだろうと思った。
ダーンクウィアンへ
この後、パクトンチャイ(シルクの町)とダーンクウィアン(陶器の町)を回る予定だったが、少し疲れたのでダーンクウィアンだけ行く事にした。
2号線を15キロ程コラート市内へ戻り、224号線を15キロ行った所にある。この224号線も片道2車線で快適である。
ダーンクウィアンは、224号線を挟んで沢山の店があった。外国人相手の店ではなく、現地人相手の店であり値段であった。
気に入ったレリーフの壁飾りがあったので、改めて旅行の最後の日に寄る事にして、一旦ホテルに帰ろう。
夜のコラート市内
午後6時ごろ、昨日出来なかったタイマッサージ店に向かう。ホテルの前のジョムスランヤー通りを10分程行った、セブンイレブンの周辺に数店あった。
昨日タイマッサージ店を捜し歩いたが、違うセブンイレブンの周辺を捜していたのだった。セブンイレブン違いであった。
「SAYURI」と日本名の付いた店に入った。我々の他に客は居ない様で、部屋に入るとアユタヤの店と同じくテレビをつける。
「ふうみん」のマッサージ師はまあまあだったが、[yayo」は物足らないと不満だった。料金は2時間220バーツだった。
この後、すぐ近くにあるクランプラザ2のMDスキ(MKスキではない)でタイスキと飲茶の夕食を摂った。
クランプラザ2でまだ食べたことの無い果物を数点買ってホテルに帰る。果物はなかなかに美味しかった。
本日の走行220キロ…お疲れ様でした。 |
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市街の中心地に立つタオスラナーリー像
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2号線は相変わらずよい道路だ
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ムーンリバーに架かる橋を渡りピマーイ市街へ入る
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ピマーイ遺跡のレプリカの石像
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ピマーイ遺跡のレリーフ
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ピマーイ遺跡の回廊
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ピマーイ国立博物館
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国立博物館の横の収蔵庫
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サインガーム公園の菩提樹
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サインガーム公園のガイヤーン、ソムタム、
カオニャオの三点セット
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先史時代の墳墓遺跡のあるバーンプラサート
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周辺は何も無くポッンとパノムワン遺跡がある
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ダーンクウィアンは陶器の町だ
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