イサーンの大地走行2000キロプラス ひとりごと
60、 インドルピーをゲットせよ! 2016.12.26
■驚愕のニュースが飛び込んで来た

南インド旅行の催行一ケ月ほど前、トランプ大統領誕生のニュースに沸く中、次のニュースに接した。ビックリするとともに、さす~がインド!と妙に感心した。

インド 高額紙幣を9日で廃止と突如発表 (NHK 2016年11月9日)

インドのモディ首相は8日夜テレビ演説を行い、現在流通している紙幣のうち最高額の1000ルピー札と2番目に高額の500ルピー札の2種類を、現地時間の9日午前0時で廃止すると発表しました。

突然、廃止される1000ルピー札と500ルピー札 NDTVより

前回のインド旅行時の残ったルピーは、帰りの空港で使い果たしており安堵した半面、これから行くインドでのルピーへの両替に不安を感じた。出発は1ケ月後の12月6日なので、それまでには事態は沈静化されるだろうと楽観視していた。

しかし、その考えは甘かった。インド在住の人のブログやネット情報を見ると、インド社会はまさに大混乱の渦中にあった。

インドルピーを求めて、ATMに並ぶ現地の人たち DECCAN HERALDより



■情報収集と事前対策

毎日のように、インドルピー情報の収集に当たり、次の様な対策を立てた。

1. インドへは、成田発のTG643便でバンコク空港へ行き、トランジットでTG325便に乗り換えバンガロール空港へ着く。トランジットの時間が4時間半あるので、バンコクの空港でインドルピーの両替を試みる。
インドルピーは国外持ち出し禁止だが、シンガポール・香港・バンコクでは両替できる。ただし高額紙幣廃止以降については不明である。
2. 情報では、日本人は一人につき、インドの空港の両替所で1万円で6000ルピーの両替が可能だとか、5000ルピーが限度でなので、9千円で5000ルピーに両替できるとかいう。この場合1万円では受け取ってくれず、9千円で無くてはならないので多数の千円札が必要だ。
3. バンガロール市内には、邦銀の三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の事務所がある。邦人には便宜を図っているようなので、その地図と両銀行の口座のキャッシュカードを念のため持参。
4. チップ等はドルが通用するので、1ドル、5ドル紙幣を持っていく。



■バンコク スワンナプーム空港内での両替

12月6日17時過ぎにスワンナプーム空港に到着した。空港内にある両替所を片っ端にからインドルピーへの両替が出来るか訪ねる。


しかし、すべての両替所に断られる。このSCBとKasikornなどの銀行系は、最初からダメだと思っていたから、特に悲観はしない。



■タイに入国しエアポートリンクの空港駅前での両替

スワンナプーム空港地下のエアポートリンク乗り場前に民営の両替商が多数営業している。ここはレートもいいし、通常の状態ならインドルピーが両替出るという。この非常時でも、ここなら出来るのではないか?と期待をしていた。

入国審査のブースに並ぶ。途中で係員が事前の入出国カードの点検をしていた。「ふうみん」の書類を見て、トランジットのブースに行けという。インドルピー両替のため入国するというと納得してくれた。

入国審査の女性の係員に同様の説明をしたら、笑ってスタンプを押してくれた。


空港の表示に従って進むと、エアポートリンク乗り場前に民営の両替商並んでいた。

最初の両替商でインドルピー両替を断られ、次の一番頼りにしていた「スーパーリッチ」でも断られる。一瞬、「やはりダメなのか」と嫌な感じが頭を過る。


しかし、その隣の「ハッピーリッチ」で両替できた。5万円で28,000インドルピーと200タイバーツをゲット。両替方法は、5万円を15,600バーツに両替し、そのうちの15,400バーツを28,000ルピーに両替する。

ただし、ルピーは新発行の2,000ルピー札で14枚だった。この2,000札では使い勝手が悪いので細かくしてほしいと頼むが、出来ないと断られる。まあ、仕方がないネ。


この、200バーツは空港ビル地下のクーポン食堂で使用し、家人と久しぶりのタイ飯とタイビールを堪能した。



■タイを出国しバンガロール空港へ

よく、出国時に空港税700バーツを取られるという人が居るが、そんな事は無く無事に出国出来た。事前に成田のタイ航空のカウンターで確認したところ、航空券に含まれているとの返事だった。

フライトまでの時間ビールを飲みながら、家人と両替した2,000ルピー札14枚を眺め無事に両替した事を喜ぶ。




■バンガロール空港内での両替

すでに28,000ルピーを所持しているが、細かいルピー札がないので、これから乗るタクシー代の支払いにも困る。

ここ、バンガロール空港で細かいルピー札をゲットする必要がある。荷物の受渡所のそばに両替所があった。


よかった。行列の人数は少ない。1万円札で5,000ルピーの両替だ。レートは悪い。2,000ルピー札が2枚と100ルピー札が10枚。2,000ルピー札を細かくしてほしいと頼んだら断られる。

家人の分として、5千円札を出すとさらにレートは悪く、2,400ルピーだという。ここでも、100ルピー札を4枚と2,000ルピー札が1枚だった。

空港からホテルまでのタクシー代は800ルピーほどだ。100ルピー札が14枚あれば、大丈夫だろう。後は、明日に買い物でもして、お釣りで細かいルピー札をゲットすればいい。



■両替のレートはバンコクの方が断然いい

12月の始めはトランプ新大統領の誕生で円安に振れ、為替上のレートは1円=1.7ルピーぐらいだった。

「ふうみん」が両替した12月6日の
バンコクでは、1円=1.76ルピー
バンガロールでは、1万円で1円=2.0ルピー 5千円で1円=2.08ルピー
とバンガロールでは非常に悪かった。

もし、「ふうみん」のような旅をする人は、タイでのインドルピー両替が参考になれば幸甚です。



■旅行中も混乱は続いていた

12月6日から22日の旅行の間、各地で下記写真の様な光景を至る所で見た。また、テレビや新聞も毎日大きく報道していた。

早期の事態収拾を望むが、ここはインドだから~ネ。

ATMに並ぶ人たち 2016年12月15日、タミルナドゥ州にて



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