イサーンの大地走行2000キロプラス ひとりごと
20、パスポートの更新と20年振りのステーキ    2006.4.19

1974年発行、青い表紙だ


1986年発行、赤い表紙だ


1991年発行、数次旅券が唯の旅券になった


1996年発行、国際サイズになり10年旅券になった


2006年発行、3月20日からIC旅券になった
パスポートの残存有効期間がもう直ぐ切れるため、家人の「yayo」と更新手続きに出かけた。「ふうみん」の住む相模原市は人口66万人の大都市なのに、何で田舎の厚木市まで行かなくてはならないんだ!と文句を言いながら車を走らせた。

車中では「前回パスポートを取ってからもう10年とは早いものだね」、「次の10年後には元気で、更新できるのかな?」などと、年寄りじみた会話を交わした。

実は前日、「ふうみん」が駅の近くにあるスピード写真ボックスの前を通ったら、新パスポート対応(3月20日より新しいIC旅券に変更)と書いてあったので、思わず中に入り写真を撮ったのだった。値段も500円と安かった。

出来上がった写真を見てイヤになった。そこには、歳相応の変化が無残にもハッキリと映し出されていた。写真とは残酷なものだ!と改めて思った。

いくら熟年の男でもこの写真のパスポートで、また10年も付き合うのかと思うとウンザリだ。そんな訳で厚木のパスポートセンターの写真屋で改めて撮り直した。値段は1500円と3倍だったが、それなりの効果はあったようだ。

手続きが思ったより早く済んだので、湘南の海を見に行こうと129号線で平塚に出た。平塚は今から20年前に2年間ほど営業所長をした懐かしい場所だ。

平塚の街中を走る。当時賑やかだった商店街も、今はシャツターの降りた店も多く寂れた印象だ。営業所の在ったビルのフロアーも半分空いていた。しばし昔の感傷に浸り、持っていたデジカメでビルを映す。

湘南の海に出た。この134号線もよく走ったものだ。昔の思い出を「yayo」と話しながら走っているとステーキハウス「F」があった。懐かしい、思わず入る。嬉しい事に店内の内装は昔のままだ。カウンターに座り目の前で調理してくれるスタイルも同じだ。

にんにくのいい香りを嗅ぎ、肉の焼ける音を聞きながら生ビールを飲む。更新前のパスポートの写真は10年前だ。このステーキハウスに通ったのは、更にその10年前だ。

店のママに聞くと開店してから29年と言う。「20年振りに来たよ!」と言うと、反対に「当時の内装は今と同じだったか?」、「値段はどうだったか?」と聞かれた。「内装は同じで、値段は今の方が安い位だよ!」と言うと。ママは「昔は高級で、今はリーズナブルですね。」と答えた。10年一昔というが、20年は二昔も前の事になる。

パスポート、平塚営業所、ステーキハウスと昔の思い出に花を咲かせながら、「井上のはんぺん」を久し振りに買おうと大磯へ行ったら、残念水曜は休みだった。陽春の湘南海岸を大磯、平塚、茅ヶ崎、辻堂と走り、昔に戻ったみたいな若返った気分で帰路に着いた。

家に帰り、昔のパスポートを引っ張り出して写真を見たら「yoyo」の30年以上昔になる1974年の写真と対面した。

感想は「言わぬが花」。


ステーキハウス「F」の調理。生ビールが旨い


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