イサーンの大地走行2000キロプラス ひとりごと
14、「チェンマイの憂鬱」と「ナーンの空白」  2005.9.19
家人の「yayo」が「チェンマイ」に一度行って見たいと言い出した。ここの所、タイへは三回連続して「イサーン」への旅が続いていたので、次回はチェンマイを中心として「北タイ大周遊」も面白いかなと思い、早速ネットサーフィンやガイドブック等で情報の収集に取り掛かった。

そして、一週間ぐらい経った時、机に向うと、何とは無く「憂鬱」になって来た。名付けて「チェンマイの憂鬱」だ!それは、チェンマイの情報量の多さが原因だった。ホテル、レストラン、ショッピングや観光スポットなどなど…まさに溢れんばかりの情報量だ。

「ふうみん」は過去に一度チェンマイに行っており、その時に飛行機、ホテル、レンタカー、オプショナルツアーなどは、全部自分で予約し行動したので、チェンマイ周辺について少しは知っているつもりだが、それでも余りにも知らない沢山の情報量だ。

今まで旅の計画を立てるのがすごく楽しい時間だったのが、今回は情報量の多さに面倒くさくなり、その内に疲れて「憂鬱」になった。その原因を作った理由は「イサーン」のせいだった。

「イサーン」の好きな方はお分かりだろうが、イサーンの情報は少ない。全く載っていないガイドブックもあるし、サイトの数も少ない。まして、マイナーなクメール遺跡などの情報は皆無である。そんなイサーンの情報収集に馴れ親しんで来たせいか、チェンマイの情報量の多さに参ったのだった。

そこで、「yayo」にチェンマイの何処に行きたいのか聞いてみた所、帰って来た言葉が気の抜けるような返事だった。「チェンマイで特に、何を見たいとか、何処に行きたいとか、何が食べたいとか、何を買いたいではなく、ただ一度チェンマイに行って見たかっただけなの。」…という返事に肩の力が抜ける反面、嬉しくなった。

そう言う事なら、チェンマイを一泊だけにして、もっと自由な計画が立てられる。調べていくと北タイにも情報量の少ない県がある「ナーン県」だ。手元にある「地球の歩き方'03〜'04」にはナーンは載っていない。「ナーンは空白」だ。そしてナーンを中心に調べていくと、いつもの調子に戻って来た。

そうすると、次回の旅の計画が立って来た。昨年の旅「メコン街道をゆく」の最終地点のルーイ県タリのタイ・ラオス友好橋からラオス国境沿いの道を走り、ルアンプラバーン山脈を横断してナーンへ入る。そしてラオス国境沿いの山道を走り、再びメコンと出会いゴールデントライアングルへ抜け、チェンマイに一泊して「失われたクメールの王道」の終着点シーサッチャナライに行く計画だ。

ナーンへ行く途中の難所である、ルアンプラバーン山脈のR1083のダート道もタイ在住の方から貴重な情報も得て、レンタカーも4WDにして走行するルートもかなり具体化して来た近況です。


静寂のナーン川と朝靄にかすむ朝日


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