行程3日目>湯殿山、山寺、蔵王へ



Google map




■5:54

ホテルの窓のカーテンを開けると、白山島が朝日に輝いていた。



■6:48  早朝の海岸線をドライブする。加茂水族館の駐車場から日本海越しに、昨日見えなかった鳥海山の雄姿が望めた。右側の街並みは湯野浜温泉。


■6:57

海岸線の集落、油戸の家屋には風除けの塀が設けられていた。

冬の厳しい日本海からの海風を想像すると、寒々しいモノトーンの情景が瞼の奥に浮かぶ。


■7:29

サンリゾート庄内の朝食。美味しくいただきました。



■9:23  鶴岡公園内の「藤沢周平記念館」に向かう。写真の赤い屋根の白い洋館は「大宝館」で、大正天皇の即位を記念して建てられた。「ふうみん」は鶴岡のこの辺りが大好きだ。藤沢周平の小説のシーンを思い出しながらの散歩もいい。


■9:25

「藤沢周平記念館」の建物。 

藤沢周平記念館は鶴岡公園内に2010年4月に開館した。

「ふうみん」は藤沢周平のファンなので、ここを訪れるのを楽しみにしていた。


■9:28

再現された藤沢周平の書斎。

思ったより小さい。何か、藤沢周平の人柄を彷彿とさせるようだ。


■11:05

湯殿山に向かう。

残雪の向こうに、「湯殿山神社」の赤い大鳥居が印象的に現れる。


■11:11

湯殿山神社本宮のご神体を拝むため、駐車場から専用のバスに乗る。


■11:20

お払いを受けてからご神体に向かう。

湯殿山神社本宮は撮影禁止で、ご神体の参拝は土足禁止。

ご神体は温泉の湧き出る茶色の巨岩で、この地は昔から「語るなかれ、聞くなかれ」といわれており、芭蕉も次の句を詠んでいる。




■11:46

湯殿山神社大鳥居。

この鳥居のすぐ横にある湯殿社参篭所に、知る人ぞ知る「御神湯風呂」がある。

参篭所で御神湯風呂の案内を請うた所、現在修理中のため入浴不可との事。

…残念!



■12:21  雪をいただく新緑の中、残雪が映える出羽三山のひとつ「月山」の穏やかな姿。


■12:41

山菜料理の「出羽屋」で昼食を摂ろう。


■12:53

名物の「月山山菜そば」と「山菜そば定食」を注文。

鍋と太めのそばが載った皿が運ばれて来、鍋には数種類の山菜とキノコ類、鶏肉がタップリと入っている。

鍋の中の具と出汁をどんぶりに取り、そばをつけて食べる。

山菜もシャキシャキして旨い。


■13:03

最後に、蕎麦粉を水でといた「ハット」とよばれるものを鍋に入れる。

それをスイトン汁のようして食べる。

これで、お腹がいっぱいになる。


■13:52

舟唄温泉「柏陵荘」は道の駅おおえの裏にある。

一昨年、この道の駅に来た時、外見がセンター系の温泉なので敬遠したが、ネットの評判が良いので今回入浴して見よう。


■13:52

温泉 No.7
温泉名 舟唄温泉
柏陵荘
おすすめ度 ★★★★
入浴料 200円

この浴槽の奥の渡り廊下を通って行くと、最上川を眺められる展望風呂がある。

いい温泉でした。それにしても
200円は安い。


■15:14

「山寺(宝珠山立石寺)」に来た。「ふうみん」は40年振りの訪問となる。

姥堂(うばどう)。姥堂の中には
奪衣婆(だつえば)の石像があり、この堂から下は地獄で、上は極楽を指しているという。

この恐ろしげな顔が、実にチャーミング。


■15:20

1015段といわれる階段を汗をかきかき登る。

杉の巨木や苔むした岩を眺めながらの汗もまたよし。

もう少しで「せみ塚」だ。ここで芭蕉は有名な次の句を詠んだ。





…この名句も直ぐに出来たのではなく、天才の推敲の末に出来たものだ。

初案は、
山寺や石にしみつく蝉の声
再案が、
淋しさの岩にしみ込むせみの声
であったと云う。


■15:42

開山堂の脇から狭い階段を登ると五大堂に出る。ここからの展望が見事だ。

眼下を望むと、ちょうど山寺駅に列車が到着したところだった。

この五大堂は慈覚大師が五大明王を安置して、天下泰平を祈る道場として使用していたという。


■15:50

参道の終点の「奥の院」は「如法堂」ともいう。

この中には慈覚大師が中国で修行中に所持していた釈迦如来、多宝如来が本尊として祭られている。


■16:01

撫で仏の「おびんずるさま」。

この像をなでると病気が治り、病気にかからないとされているぼけ封じの仏様。

「ふうみん」もぼけ防止に頭を撫でた。同じような人が多いのか頭は撫でられて、ピカピカに光っていた。


■17:26

蔵王温泉の「おおみや旅館」に投宿。

おおみや旅館は蔵王温泉の最奥に位置し、上共同浴場の直ぐ後の宿。

部屋の窓から眺めた蔵王温泉。


■17:42

温泉 No.8
温泉名 蔵王温泉
おおみや旅館
おすすめ度 ★★★★
入浴料 宿泊

宿自慢の源泉風呂に浸かる。硫黄の香りがとてもよい。

残念な事に、この裏の露天風呂は大震災で修理中(白いシートで覆われている)のため入れず。


■18:34

おおみや旅館の夕食。

山寺で汗をかき、
温泉で汗を流し、
その後の麦酒に勝るもの無し。




Back Next Index