第24部 タイのシルクロードをゆく
◆行程12日目 ラチャブリーから、アユタヤへ
       ラチャブリーから4ヶ所の国立博物館を巡り、アユタヤへ   2019/12/13(金) Google map 
ウエスタングランドホテル(Western Grand Hotel)


■6:30

ウエスタングランドホテル(Western Grand Hotel)の周辺を朝の散歩。


■6:45

レストランで朝食を摂る。


■6:46

朝早くから、宿泊客で混んでいた。


■6:58

今日は、4ヶ所の博物館と遺跡を巡らなくてはならない。

早めの出発だ。


カンペーンセーン(Kamphaeng Saen)



■7:40 ホテルを出て4号線をナコンパトム方面へ北上する。


■7:59

左折して321号線に入り、カンペーンセーン(Kamphaeng Saen)へ向かう。


■8:02

321号線を直進する。


■8:22

321号線を左折して、カンペーンセーン向かう。

道の両端には並木が続き、旧街道の面影を残す雰囲気のある道だ。



■8:23 環濠に架かる橋を渡り、カンペーンセーンの公園内に入る。


■ドヴァーラヴァティー王国の都市図


カムペーンセーン古代都市(Kamphaeng Saen Ancient City)は、左中の下に位置する。

6世紀ごろに栄えたドヴァーラヴァティー王国の都市。

現在は、ボーイスカウトのキャンプとして整備されている。


.■8:25

カンペーンセーンの公園内に朝日が差し込み、神秘的な荘厳さを感じる。



■8:27 公園の中心地に建つモニュメント。遺跡らしいものは何も残されていない。      



■8:30 美しい蓮の花が咲いていた。



■8:31 カンペーンセーンの環濠。


ウートン国立博物館(U Thong National Museum)


■8:35

321号線を走り、ウートンに向かう。


■9:19

ウートン国立博物館(U Thong National Museum)。


■ドヴァーラヴァティー王国の都市図


ウートン(U Thong)は真ん中の左側に位置する、ドヴァーラヴァティー王国の重要な都市。


■9:20

ウートン国立博物館の敷地内にもドヴァーラヴァティーの遺跡がある。


■9:26

駐車場の横にも、先史時代の発掘現場の人骨があった。


■9:27

ウートン国立博物館は、スパンブリ(Suphanburi)県にあり1966年に開館した。

ウートンは上の人骨遺跡でわかるように先史時代より、交易で栄えていた。

6世紀ごろには、ドヴァーラヴァティー王国の重要な都市となって栄えた。


入場料、150バーツ。


■9:31

ウートンの現在の立体地図模型。

楕円形の環濠に囲まれているのがよくわかる。


■9:31

ウートンのドヴァーラヴァティー遺跡の図。

1~14までの遺跡がある。

8番遺跡の場所にこの博物館が建っている。

博物館を見学した後に時間の許す限り、遺跡を出来るだけ回ってみたい。



■9:43  ウートン国立博物館は、最初の内はパネルやジオラマの展示が続く。この展示方法がこの博物館の特色でもある。古代の交易風景のジオラマ。



■9:45 やっと、目的のドヴァーラヴァティー遺跡の展示コーナーだ。真ん中に存在感のある仏像と宝輪と柱などがある。


■9:45

瞑想する仏陀

この仏像の破損具合にはビックリ。高さ155センチ、幅95センチの堂々たる仏陀像だ。

インドのグプタ朝の影響を受けている。


ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀


■9:45

見事な宝輪(ダルマチャクラ)

宝輪は直径91センチ、高さ130センチの大きさで、スポークは切り取られ、その底には咲いた蓮の花が描かれている。


ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀


■9:45

宝輪の柱

柱の上部には花の束が刻まれており、下部には蓮の花と白鳥が刻まれている。


ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀


宝輪と柱がセットで出土されているのは、タイで唯一のものだ。


■9:48

漆喰像

この漫画の人物ような像は、まさにドヴァーラヴァティーの真骨頂だ。


ドヴァーラヴァティー様式

8~9世紀


■9:48

漆喰像

こちらも負けずに大笑い。


ドヴァーラヴァティー様式

8~9世紀


■9:50

漆喰像

これらは小さな人形だが、この存在感はただものではない。


ドヴァーラヴァティー様式

8~9世紀


■9:54

こちらは、まじめな仏像。

漆喰彫刻

ドヴァーラヴァティー様式

8~9世紀


■9:58

立派なヨニとリンガ

ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀


「ふうみん」は今回の旅の前までは、

ドヴァーラヴァティー = 仏教

と思っていたから、ヒンドゥー教の遺物を見るとうれしくなりますね。


■9:59

このリンガは、エーカムカリンガ(ekamukha linga)という。

インドではよく見られるが、タイのリンガでは少ない。

リンガに彫られたシヴァ神の髪型や三日月などの形に、インドのグプタ朝美術の影響が見られる。


■10:01

こちらもうれしい、馬蹄形の窓から覗く顔。


ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀


■10:17

博物館の中庭にも遺物があるので、お忘れなく。


遺跡番号2


■10:25

遺跡番号2

この遺跡へは、Google Map でも迷いました。

やっとたどり着いたら、タイ語のみの案内板なので全く読めない。

読める人によると、「ボーラーンサターン(チェディー)マーイレーク2」と書いてあるらしい。

意味は、第2遺跡(仏塔)との事

「ふうみん」は、クーブア遺跡に則って、遺跡番号2で行きます。



■10:25 方形のレンガの基壇の上に、レンガ積みのチェディー(仏塔)がある。南西の角のみに小さな基壇が残されている。


■10:26

基壇の北西側には、ラテライトブロックの遺物が置かれていた。


遺跡番号3


■10:33

遺跡番号3

ここの遺跡からは案内板はタイ語だが、復元予想図と現状の図面。

そして、発掘した遺物の写真が載っており、これは親切だ。



■10:35 遺跡を北東側から眺める。レンガの種類が層によって異なっている。


遺跡番号14


■10:39

遺跡番号14

BAN SI SANPHETと、遺跡番号13の遺跡の標識が出ていた。

左のBAN SI SANPHETへ行く。

ウートン国立博物館の遺跡地図では、遺跡番号14となっていたので、これを使用します。


■10:43

発掘現場は、大屋根で覆われていた。

標識のバーンシーサンペット(BAN SI SANPHET)とは、シーサンペット村という意味だから、当時の住居跡の遺跡だろう。


遺跡番号13


■10:47

遺跡番号13

八角形の仏塔だ。



■10:48 南西側から眺める。


■10:48

反対側に行くと、全く違った形だ。

こちらには、修理の手が入っていないのかな。


遺跡番号10


■10:56

遺跡番号10

この遺跡は大小2つの仏塔がある。



■10:57 円形の基壇を持った、大きいほうの仏塔。


■10:57

八角形の基壇を持った、小さいほうの仏塔。


遺跡番号11


■11:03

遺跡番号11

方形の仏塔。

ここの遺跡から、ウートン国立博物館に展示されている「宝輪と柱」が発掘された。

この「宝輪と柱」は、タイで出土した唯一の完全な形のものだという。



■11:05 そんな思いで眺めると、価値ある遺跡に思えてくる。ウートンの遺跡はまだ残っているが、先を急ぐのでこの辺で切り上げよう。


ワットプラシーラタナマハタート(Wat Phra Si Rattana Mahathat)


■11:34

321号線を走り、スパンブリーのワットプラシーラタナマハタート(Wat Phra Si Rattana Mahathat)に向かう。


■11:43

ワットプラシーラタナマハタートには、クメール様式の祠堂が一基建っている。

この寺院は、1347年に建造された。

当時のスパンブリーの中心に位置した寺院。


■11:45

本堂に入りご本尊を拝む。

大きく垂れた耳、異様に細い腕と体。

この特徴的な仏像は、何処かで見たのだが・・・今もって思い出せない。

ウートン様式の仏像だと思う。


ネットで調べると、プラフォンスパン(Phra Phong Suphan)というらしい。

この仏像の御守りは、タイで人気がありベスト5に入るという。


■11:45

脇侍仏も特徴的だ。


■11:49

レンガ製のクメール様式の祠堂の漆喰彫刻はまだ残っている。


■11:50

階段を登り祠堂の中を覗くと、立ち姿の仏像が安置されているが、その裏に何かがある。


■11:51

仏像の裏に回ると、クメールの祠堂模型が安置された。

何でこんな置き方をするのだろう?昨日のラチャブリーのワットマハタートもそうだったな~あ。



■11:52 祠堂の階段を登った拝殿前から眺めた寺院風景。中央の仏塔は、ラチャブリーのチェディハックに似ている。


スパンブリー国立博物館( Suphanburi National Museum)


■12:14

スパンブリー国立博物館( Suphanburi National Museum)。

この博物館はスパンブリーの官庁街にあり、同じような建物が並んでいるので迷ってしまった。

英語の看板ぐらい出してもらいたい。


入場料、100バーツ。


■12:14

胴体と女性の顔

クメール バイヨン様式

13世紀


■12:15

ガネーシャ

クメール バイヨン様式

13世紀


エレファントマン見たいな彫像だ。


■12:16

スパンブリーの古代都市の地図模型

川を挟んで直線的に環濠を設けている。

自然地形のドヴァーラヴァティーの環濠との根本的な違いが分かる。


■12:21

ナーガの上の仏陀

ロッブリー様式

13世紀

Wat Pu Bua 出土


■12:23

観音菩薩(Bodihisattvo Avalokitesvara)立像

ロッブリー様式

13世紀

Noen Dhang Pra 出土


この像は、ムアンシンやチョムプラサートから出土した観音菩薩立像に似ているが、比べて見るとあきらかに違う。


■観音菩薩立像


バンコク国立博物館に収蔵されている、ムアンシン歴史公園から出土の観音菩薩立像。


■12:24

門衛神の頭部

ロッブリー様式

13世紀

ムアンシン出土


ガソリンスタンドの食堂で昼食


■12:49

ガソリンスタンドに入り、奥の食堂で昼食を摂る。


■12:54

写真を指差して注文した。


昼食代、120バーツ。


チャンカセーム国立博物館(Chantarakasem National Museum)



■13:30 アユタヤに向けて、3263号線の一直線の道を走る。


■14:03

チャンカセーム国立博物館(Chantarakasem National Museum)。


この宮殿には、1577年にアユタヤ朝第21代王ナレースエン、および弟のエカタットが即位前に暮らしていた。

ビルマ軍に破壊されたがラーマ4世が修復し、王の別荘として利用された。

そして、現在は国立博物館となった。


■14:04

チャンカセーム国立博物館に入ると、何んなのだろうか?この看板は。

「CLOSED TODAY」

今日は金曜日、何で国立博物館が休館なんだろう?タイ語は話せず、この事情はわからない。


■14:05

取りあえず、敷地内を歩いてみよう。


■14:10

ここが事務所らしく、行って見たがクローズしていた。


■14:11

奥の長い建物の外廊下に何かがありそうだ。



■14:13 外廊下にクメールの石像が並んでいた。室内のドアを開けるわけにはいかないが、外廊下の撮影ぐらいはいいだろう。


■14:13

3羽の聖鳥ハンサに乗るブラフマー神。


■14:14

象王アイラーヴァタに乗るインドラ神。


■14:14

ナーガに護られた仏陀像。


チャオサームプラヤー国立博物館(Chao Sam Phraya National Museum)


■14:33

チャオサームプラヤー国立博物館(Chao Sam Phraya National Museum)。


チャンカセーム国立博物館を出て、アユタヤのもう一つの博物館、チャオサームプラヤー国立博物館に到着。


入場料、150バーツ。


2009年1月以来の再訪になる。この時、直前に30バーツから、150バーツに5倍の値上げになった。

その時の係員の対応が悪く、この博物館には良い感情を持っていない。


■14:37

ナーガ上の仏陀

クメール様式

12世紀

Wat Na Meru


■14:37

瞑想する仏陀

ドヴァーラヴァティー様式

7~11世紀

Wat Nang Gui


■14:38

仏陀

ドヴァーラヴァティー様式

7~11世紀


■14:59

2号館に入る。


■15:00

バーンチアン遺跡の土器などが展示されていた。


特に見るべきものはない。



■15:11 室外展示のまぐさ石。ロッブリー様式 11~14世紀 シーテープ出土


■15:12

仏陀立像

ドヴァーラヴァティー様式

6~11世紀


■15:13

ナーガの上の仏陀

ロッブリー様式 

11~14世紀


ワットナプラメーン(Wat Na Phra Meru)



■15:18 古都アユタヤを観光客を乗せた象がゆく。


■15:23

今日最後の見学は、ワットナプラメーン(Wat Na Phra Meru)。

この寺院は、アユタヤ攻撃の時にビルマ軍の攻撃陣地になったため、破壊されずに残った。

目的は、本堂横の礼拝堂の仏像だ。


■15:25

椅子に座る仏陀

ドヴァーラヴァティー様式

8世紀ごろ

ナコンパトムで発見されたものを、この寺院に移したもので、ドヴァーラヴァティー様式の仏像の傑作といえる。

参拝者が床に座って仏像を見上げると、目が合うようになっている。

仏像は、高さ5メートルの一枚岩から掘り出されている。


■15:26

礼拝堂の右側の仏像。

入り口の左右の仏像も椅子に座っているのが、面白い。

本来はお堂の中で、両脇に安置されていたのだろう。


■15:26

礼拝堂の左側の仏像。


ウォラブリリゾート(Woraburi Ayutthaya Resort)


■15:48

ウォラブリリゾート(Woraburi Ayutthaya Resort)。

過去2回アユタヤに宿泊した時のホテルは、「クルンシーリバー」だった。

今回は、違うホテルがいいなと思い、「ウォラブリリゾート」にした。



■18:06 ウォラブリリゾートから眺めた、古都アユタヤの夕暮れ。



■18:07 こちらからは、パサック川とそれに架かる鉄橋と、すぐ脇に建つクルンシーリバーホテルが見えた。


レストラン「ホームペット」


■19:06

夕食は、ホテルのパサック川を挟んで、対岸にあるレストラン「ホームペット」に入る。


■19:15

名物の「手長エビ」と「カオパッド」。


■19:17

それと、「スパイシーサラダ」を注文。


■19:50

パサック川の上には、満月が輝いていた。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 259キロ
累計の走行距離 3074キロ
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イサーンの大地走行2000キロプラス タイのシルクロードをゆく
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