■ 行程14日目 > ムンバイ市内見学
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■7:00

朝、新聞を見て昨日の日曜日のムンバイの静寂の意味を知った。

11月18日に行われた、ヒンドゥー国家主義者で右翼のリーダーであるバール・タッカレー氏(Bal Thackeray)の葬儀には、何十万もの哀悼者が集まり、ムンバイの通りを満たしたという。

どうりで、昨日の日曜日はガソリンスタンドは休みで、車は少なく道路が空いた訳だ。


■7:52

今日はインド滞在の最後の日。

朝食前にフロントに行き、昼のチェックアウト時間を19時に延ばすように交渉し、了解を得た。

ただし、部屋代の50%を徴収される。


■8:08

時間があるので、ユッタリと朝食をとりコーヒーを飲む。

今日は、行程2日目のレンタカー騒動で行かなかった、エレファンタ島とプリンスオブウエールズ博物館を見学したかった。

しかし、今日は月曜日で残念ながら両方とも休館だ。


■9:43

とりあえず、ムンバイの中心地のフォート(Fort)地区に行こう。

利用タクシーは、ホテルの前にいるレンタカー騒動の時に世話になったタクシーだ。

料金はムンバイ周遊観光で、2500ルピーという。

少し高いと思うが、OKする。


■9:50

タクシーはスタンドにより、100ルピー(1.35L)ほど給油。

昔のタイのタクシーと同じだね!と、「yayo」。


■9:59

昨日の日曜日と違い、ムンバイ中心部に向かう道路は混んでいる。

先ずは、世界遺産のヴィクトリアターミナス駅に向かう。


■10:38

ヴィクトリアターミナス駅の横の道路は、駐停車禁止だ。


■10:43

ヴィクトリアターミナス駅南口前に、タクシーを停めて見学に向かう。


■10:43

●行政庁舎(Municipal Buildings)

1893年にF.W.スティーブンスの設計により建設された。

2辺を道路に挟まれた三角形の立地を生かした、左右対称のデザイン。

ドーム屋根がとても印象的な建物だ。



■10:45 ●ヴィクトリアターミナス駅(Victoria Teminus)
1996年に改名され、現在はCST駅(チャトラパティシヴァージーターミナス)という。1887年に行政庁舎と同じF.W.スティーブンスの設計により建設され、2004年に世界遺産に登録された。

インドで最も壮大なヴィクトリアゴチック建築の堂々たる威風は、イギリスがこの地を永遠に統治しょうとした強固な意思の表れでもある。


■10:46

ムンバイ名物の2階建てのバス。



■10:47 ヴィクトリアターミナス駅隣のイギリス植民地時代の建物。


■10:47

ヴィクトリアターミナス駅駅から、大勢の乗客が降りて行く。


■10:50

街中にもイギリス植民地時代の建物は多い。

タクシーの運転手が説明するが、覚えていない。


■10:51

イギリス植民地時代の建物。


■10:56

イギリス植民地時代の建物。


11:01

タージマハルホテルの先の道路にタクシーを駐車させる。

インド門とタージマハルホテルの見学に行こう。


■11:05

インド門の前は、大勢の人で賑わっていた。


■11:08

●インド門(Gateway of India)

1911年に、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の訪印を記念して建造された。

高さ26メーターの堂々たる門で、門の下には600名収容出来る。



■11:10 ●タージマハルホテルとタワー(Taj Mahal Palace & Tower)
タタグループの創始者でもあるジャムセットジ・タタは、ワトソンズホテルに入ろうとして白人専用である事を理由に断られた。これに怒って、豪華なホテルをインド人の手で築こうとして1903年に建造された。


■11:13

タージマハルホテルに向かう。

ガジュマルの大木の下で、人々が休んでいた。


■11:15

タージマハルホテルの入り口では、厳重なセキュリティチェックをしていた。

車はボンネットを開け、車体の下もミラーでチェックされていた。

2008年11月26日に200人もの犠牲を出したテロ事件は、まだ生々しい記憶として人々の間に生きているのだろう。


■11:16

「ふうみん」たちも、セキュリティチェックを受けてホテル内に入る。


■11:17

一階の廊下にゲストの写真が飾られていた。

オバマ大統領やサルコジ大統領の写真。


■11:18

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真。


■11:21

さすが、飾られている神像コレクションも一級品だ。


■11:22

階段の正面に、タタグループの創始者ジャムシェトジー・タタ(Jamshetji Nusserwanji Tata)の胸像が飾られていた。


■11:23

螺旋階段の色彩と形状が美しい。


■11:24

2階にあるシーラウンジに入ろう。



■11:25 海の見える窓辺の席に座る。


■11:27

座席からは、インド門が見える。



■11:27 海上にはたくさんの船が停泊している。


■11:27

ラウンジ内はひっそりとし、外の喧騒がまるで嘘の様だ。


■11:34

マサラティ(ミルクで煮出した紅茶にマサラを入れたもの)を飲む。

マサラとはスパイスの事。

とても美味しい。

二人とも、マサラティの大フアンになってしまった。

お茶代、763ルピー。


■11:59

タージマハルホテルのトイレには、豪華な上にソファまである。

その上係員が、洗面ではシャンプーを手のひらに出してくれ、手洗いが終わるとタオルを渡してくれる。

至れり尽くせりで、恐縮してチップを渡すのを忘れてしまった。

嬉しい事に、便器は「TOTO」製だった。


■12:05

タージマハルホテルのボーイ。

カメラを向けると、微笑んでポーズをとった。…さすが、決まってますね。


■12:21

待たしていたタクシーで、マリンドライブを走る。

…この海がアラビア海だと思うと、改めて遠くまで来たなあ!と思う。


■12:22

いつもは飛ばすタクシーも、マリンドライブでは、ゆっくりと走行車線を走る。


■12:26

これは、水族館。

建物のペイントを見ると直ぐに分かる。


■12:29

海岸の一角に、すごい鳥の集団がいた。

何かエサでもあるのかな?まるで、鳥葬の「沈黙の塔」見たいだ。

…これだけ鳥が居ると、すごく気味が悪い。


■12:37

カメイラネイルパーク(Kamala Nehru Park)の入り口は、たくさんの人で溢れていた。


■12:38

展望台に行って見よう。



■12:39 この展望台からは、バック湾(Back Bay)が一望できる。


■12:41

靴の家があり、子供たちが歓声をあげて遊んでいた。


■12:44

公園の反対側は、ハンギングガーデン(Hangng Garden)だ。

ベンチが置かれ、色とりどりの花が咲いていた。


■12:45

黄色い花をパチリ。



■12:54 ●ハジアリ廟(Haji Ali's Dargah)
その昔、聖人であったハジアリがメッカ巡礼中に亡くなり、その棺が流れ着いたのがこの場所だという。海に浮かぶように、マハーラクシュミ湾に建つハジアリ廟の道を、たくさんの信者が歩いている。


■13:01

Mahim Bay にかかる橋を渡る。


■13:04

立派な橋が架かっている。



■13:07 橋を渡りきった所にあった看板。この広告のセンスはいいね。


■13:08

側壁に隠れているが、大きなスラム街がある。

ムンバイの人口は、1200万人とも1500万人とも言われている。

当然、スラムの人口などは把握できていないと思う。


■13:37

タクシーの運転手に、ショッピングモールに行って!と言うが、お土産物屋に連れて行かれる。

お土産物屋には入らず、今度はショッピングセンターに行ってくれと言う。


■13:45

この看板は、インドの右翼のリーダーであるバール・タッカレー。

ムンバイ全域では、タッカレーの死去を受けて喪に伏すためほとんどの店が閉まり、ゴーストタウンと化した。

一部ではシヴセナの支持者による暴動もあったという。

外務省も下記の注意喚起を出してたが、「ふうみん」たちは何も知らなかった。


在ムンバイ日本国総領事館        平成24年11月16日

< 「シブセナ党総裁バール・タッカレー氏の危篤」に伴う注意喚起 >
当地報道によりますと、ムンバイ市在住のシブセナ党総裁であるバール・タッカレー氏(86歳)は、現在、自宅にて危篤状態にあると報じられています。また、これに伴い、ムンバイ警察は同氏自宅(バンドラ地区)をはじめ同党本部のあるダーダール地区等を中心に厳重な警戒態勢をとり警備にあたっています。

すでに一部地域では、タクシーやバス等が減便され、また、商店も閉め出している状況にありますが、今後の事態の推移によっては、交通事情に更なる影響が生じるとともに、商店も閉めていくことが予想されます。更には、各地において集会・デモ等が行われる可能性もあります。

邦人の皆様におかれましては、上記事情を踏まえ、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の情報収集に努められるとともに、集会・デモ等が実施されている場所には近づかない、また、公共交通機関の利用や繁華街等への外出が必要な場合には、最新の情報や周囲の状況に注意を払うなど安全対策に十分心掛けて下さい。


■14:10

ショッピングモール、またはショッピングセンター、スーパーマーケットと言って、連れて行かれた店は全て観光客用の店だった。

仕方が無い、買い物をあきらめてホテルに戻ろう。


■14:36

ホテルに戻り、近くの売店からキングフィツシャーのストロング2本とコーラ2本を購入。

日本から持参のスナックやお菓子をつまみに、ビールを飲んで部屋でくつろぐ。


■17:45

この、ホテルの前の風景ともお別れだ。


■19:10

ホテルをチェックアウトして、ホテルの車で空港に向かう。


■19:17

裏道を走ったら、10分足らずで空港に到着した。


■19:19

ムンバイ国際空港のエントランス。


■19:22

ひげを生やしたハンサムな警察官が、航空券とパスポートをチェックする。

インドの警察官には、パンク時に大変世話になった。

それ以来、インド人警官ファンの「yayo」は、カッコイイ!を連発する。


■19:35

空港内の売店で食事をする。

何と、ここでもビールは無く、食事もサンドイッチのみ。

仕方が無い、サンドイッチとコーラの夕食。


■19:50

ムンバイ国際空港のイミグレでは、出国カードを記入しないといけない。

カウンターで、出国カードを記入する人たち。



■21:07 イミグレを無事に通り、出発ロビーに入る。ところが、店の数は少ないしビールも飲めなさそうだ。


■21:10

「ふうみん」は、バンコク行きのTG318便を確認した上で、ロビーの椅子に座り「佐伯泰英」の「古着屋総兵衛」を読む。

「yayo」は、売店で買い物。

残ったルピーを、全て使い果たしたとの事。


■23:06

バンコク行きのTG318便の搭乗手続きが始まる。

14日間のインド滞在に、別れを告げる。

…長いようで、短い時間だった。



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