旅を終えて



DISCOVER THE TIGER




ミャンマーで感じたこと


■排気ガスによる空気が悪い

ポンコツの自動車がたくさん走り回っているヤンゴンやマンダレーの都会ならいざ知らず、ミャウーやインレー湖などの田舎でも排気ガスによる空気が悪い。

シットウェーとミャウー間を片道6時間もかけて往復するチャーターボートは、黒い排気ガスを吐きながらカラダン川を進む。それが、風向きによっては客席を直撃する。インレー湖のボートも同じく、風向きによっては排気ガスの直撃を受ける。

自動車については言わずもがな。タクシーなどは数十年前の中古車のため、エアコンは壊れていて窓を開けて走るのが常態だ。「ふうみん」はマスクを持参し、タクシーに乗っていた時は常に着用していたが、気休めにしかならなかった。帰国後、体調を崩して寝込んでしまった。


■食事に魅力がない

旅をする楽しみのひとつは、その土地特有のおいしい食べ物に出会う事にある。家人の「yayo」がまた行きたいというベトナム、それにタイなどは美味い食べ物の筆頭の国だ。しかし、ミャンマーを14日間旅して、スープ以外にまた食べに行きたいと思うものには出会わなかった。

ハワイには3度行ったが、ステーキにパイナップルのソースをかけられたのを出されてからは一度も行っていない。バリやマレーシアなどのイスラム圏も食事が不味いから行く気になれない。

ラオスも味は平凡だが、フランスパンとビアラオがある。カンボジアもシェムリアップには観光客のおかげか一応のレベルの物はある。

その点、ミャンマーの食事には何があるのか?食べ物の美味さは、その国の経済的成熟度に比例すると思う。という事は、これからの「ミャンマー」に少しは期待出来るかも知れない。





新しいニュースに可能性が見える


今年に入りミャンマーに新政権が誕生した。それに伴い、大きく変貌しつつあるミャンマーのニュースにふれ、新しい国へと変化の可能性が見え来た。今後のミャンマー情勢には大いに注目したい。



ベトナム、カンボジア、タイを経由するメコン南部回廊のインド洋側出口、ダウェイに580億ドルかけてインフラの整備を行う。
4月、新政権は2014年のASEANの議長国に名乗りを上げた。
8月、大統領はアウンサンスーチー女史と会談。
9月、新政権は中国とのミッソンダムの建設中止を決めた。
9月、ベンガル湾に面したチャウピーと雲南省を結ぶ鉄道の建設。
10月、ヤンゴンの公認両替所内で、実勢レートの両替が可能となる。
10月、新政権は12日、恩赦を与えた政治犯6359人の釈放を開始。
11月、米国務次官補は、新政権による政治経済改革路線について評価。


2011年11月 「ふうみん」



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