旅のはじめに
イサーンの「王道」上に設けられたジャヤヴァルマン7世が建設した「宿駅」8ヶ所+1ヶ所


クメール遺跡の残滓を探しに旅に出よう


昨年、プラチンブリーの国立博物館でクメール遺跡の本(右の写真)を購入した。本の題名はタイ語で分らなかったが、分る人によると「ブリーラム県の古代史地図」と言うらしい。

この本には、クメール遺跡の写真と地図が掲載されているが、残念な事に文章だけでなく数字までが総てタイ語である。

しかし、写真と地図はタイ語が分からなくても何となく分かる。うれしい事にブリーラム県のクメール遺跡の地図が載っている。

「ブリーラム県の古代史地図」

クメール遺跡はタイ全土に182ヶ所あり、その内の大部分がイサーンに在るといわれている。その内ブリーラムには61ヶ所と、何とタイ全土の1/3もある。その理由の一つはアンコールからピマーイへ「王道」が通っていたからだろう。(上図参照)

ブリーラムには、パノムルンやムアンタム等の有名なクメール遺跡も有るが、その他の知られざる小さな遺跡を紹介されたサイトは、T.I. さんの「タイ クメール遺跡を探し求めて」ぐらいしかなく、もともとマイナーなタイのクメール遺跡の中でも、もっとマイナーなブリーラムの小さなクメール遺跡をわざわざ探訪する物好きのマニアは少ない。

この本がクメール遺跡好きの「ふうみん」の心を動かし、「ブリーラムへクメール遺跡を探しに行こう」と思った。今のところ1バーツ2.6円とバーツ安だし、2009年1月からはあの高いサーチャージも少しは安くなるし、それにタイの気候は乾季のベストシーズンだ。

そして、旅のテーマを絞り込んだ

ピマーイからアンコールを結ぶ「王道」上のイサーンの「宿駅」を全て巡り、「王道」の現状について調べる。(上図)
「宿駅」を設置したジャヤヴァルマン7世が同時期に設置した「施療院」を出来るだけ巡り、「経蔵」に本来は無い、聖水を流すソーマスートラについて調べる。
今まで巡った「宿駅」と「施療院」を地図上に示し、ジャヤヴァルマン7世が設置した意図を考える。

と、何か難しくなってしまったが、今まで通りのイサーンの田舎道を走った「旅日記」ですので、お気楽にお付き合い願いたい。

上記の本に掲載されていた「ブリーラム県のクメール遺跡の地図


2009年2月 「ふうみん」


写真の幅を600ピクセルに拡大し、新たな写真を加えてリニューアルしました。
2016年4月 「ふうみん」


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イサーンの大地走行2000キロプラス クメールの残滓を探しに
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