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■6:14 ラノーンの街の上には分厚い雨雲がかかり、しとしとと雨が降っている。ラノーン県は大半が山と森林で覆われてる。ラノーン市は、まさに熱帯雨林の中に街がある。 |
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■7:00
朝食のためロビーに降りたら、ラノーン近郊の地図が掲示されていた。
ラーウン川の合流点に、ファチの丘と第二次世界大戦時の旧日本軍の基地が描かれている。
昨日、あれだけ探したが旧日本軍の基地は分からなかった。 |
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■7:03
ロイヤルプリンセスホテルの朝食は流石においしい。 |
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■7:04
ブュッフエの前で「yayo」と話していると、近くにいた人が日本語で話しかけて来た。
タイに来て「yayo」以外の日本語を初めて聞いた。
その日本人の方は、仕事の用事でラノーンに滞在しているとの事で、真っ黒に日焼けしていた。
日本語を話さなければ、絶対に日本人とは分らない風貌だった。 |
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■8:33
ロイヤルプリンセスホテルを出発する。
こう見るとラノーンの街には不似合いな高級ホテルだが、中に入ると、そこはやはりタイの地方都市のホテルだ。 |
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■8:41
ラノーン港の船着場に向うが、途中からすごい雨になる。
これでは、ロングテールボートに乗ってのビルマへの日帰り旅行は無理だろう。 |
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■8:45
イミグレの前を走る。
船着き場は数百メートル行った所にある。 |
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■8:48
船着場の入り口。
昨日、ここに来た時は呼び込みの男たちが沢山いたが、さすがにこの雨では声を掛けて来ない。
向って、左側が魚市場になる。 |
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■8:49 船着場に着くとロングテールボートに、対岸のビルマのヴィクトリアポイント(コートーン)に行く乗客の姿が散見される。
皆、傘をさしている。何か寒々しい。我々は傘も無いし、レインウエアも無い。 |
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■8:50
やはりこの雨の天候では無理だ。
残念だが、今回のビルマ行きは断念する。
…これから、半月後に僧侶らの反政府デモが始まり、ビルマに入国出来なくなるとは思ってもいなかった。
…無理をしても、行っておけばよかったかな! |
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■9:03
雨のラノーン市内を走る。
ボーナムローン温泉に向かうが、街の高台にある、許泗漳(きょししょう)の住居が公園になったナイカーイラノーン(Nai Khai Rannong)に行って見よう。 |
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■9:09 広東省出身の許泗漳は、ラノーン県の隣のパンガー県で成功をおさめ、官位を得て王室専属のスズ採掘業者になった。そして、1854年にラーマ4世(モンクット)は許泗漳をラノーンの国主とした。
ナイカーイラノーンは独得の建築様式の建物だ。許泗漳の出身の広東省の様式なのかな? |
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■9:17
ボーナムローン温泉に行く。
街中から、1キロほど川を遡ると湯煙に温泉のかすかな硫黄臭がする。
ここは、ラマ5世が1890年に訪れて以来、ラノーンの観光名所として知られている。
温泉の温度は65度で、ミネラル分が豊富に含まれており疲労回復に効果があると言う。 |
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■9:18
すぐ横を流れる川も温泉の色をしている。 |
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■9:31
隣の建物を覗くと、服を着たままゴザを敷き寝そべっている。
タイ式の温泉療法だ。
日本でも、秋田の玉川温泉に行くと見られる光景だ。 |
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■9:33
スパがあったが、昨晩温泉には充分浸かったのでパスする。 |
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■9:52 4号線を走っていると「yayo」が「左の山を見て!」と言う。滝だ!山の高い尾根から、山肌に沿って流れ落ちている。それもすごい長さと迫力だ!思わず車を停める。 |
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■9:52
この滝を地図で調べると、ンガオ滝(Namtok Ngao)という。 |
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■9:52
ンガオ滝の周りは国立公園になっている。
国立公園に行って見よう。 |
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■9:54
国立公園の中に入ると、ビューポイントがあるだろうと思い中に入る。
入場料は一人100バーツ。 |
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■9:59
何だ、滝のビューポイントは無く、しかも滝が近すぎて全体が良く見えない。
…何かすごく損をした感じだ。 |
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■10:20 ンガオ滝の4号線を挟んで反対側にラカオヤー(Phu Khao Ya)呼ばれる小高い山がある。木々が全くなく全体が厚い芝で覆われている。
山の頂上からの眺望は素晴らしいというが、この天気ではね。 |
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■11:11
朝から、ずーつと雨だ。
こんなに雨が続くタイの道を走るのは初めてだろう。
…黙々と4号線を南に走る。 |
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■11:57
Khura Buri のガソリンスタンドで一息入れていた。
何気なく道路を見たら、電話ボックスが斜めになっていた。
多分、タイでは皆携帯電話に移行したから不用になったのかも知れないが、撤去するとかしないのかな~あ? |
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■12:40
突当りを右折してプーケット方面に向かう。 |
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■12:48
プーケットまで、132キロの標識が出ていた。
プーケットの名前を見ると、何か嬉しくなる。 |
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■13:00 もう直ぐカオラックに着くころ、朝から降り続いていた雨もようやくあがった。 |
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■13:12 カオラックの街並み。思っていた以上に小さな街だった。4号線沿いにある店は閉まっているのが多く、シーズンオフを実感する。 |
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■13:20 昼食のレストランを探してカオラックの市街を往復する。 |
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■13:28
一軒のイタリアンレストランを見つけて、車を止めて店に入る。 |
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■13:40
この、薄い生地のクリスピーピザが旨い。
若い頃よく行った六本木の交差点近くの「シシリア」のピザを思い出す。
そんな昔話を「yayo」としながら食べる。
ピザがビールに合い、グラスがすすむ。
昼食代、350バーツ。 |
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■14:10
バーンクラティンカオラックリゾート(Baan Krating Khao Lak Resort)にチェックイン。 |
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■14:14
部屋に入ると、いかにもバーンクラティンのインテリアだ。
「ふうみん」は、昨年の11月メーホーソン県のパイにあるバーンクラティンに宿泊し、インテリアのセンスとリーズナブルな料金が気に入った。
明日のプーケットもバーンクラティンだ。 |
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■14:30
部屋に荷物を片付けて、リゾートの中を探険して見よう。
何しろ、すごい場所にある。
断崖絶壁に24棟のコテージが建っている。
建築基準のうるさい日本では、絶対に認められないだろう。 |
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■14:31 ホテルのプライベートビーチから眺めたカオラックの海岸。 |
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■14:33
写真の右上のコンクリートの建物の屋上部分が、4号線の道路と同じ高さだ。
そこには、駐車場と小さなチェックインカウンターの建物がある。
エレベーターも無いので、歳を召した方にはオススメ出来ない。 |
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■14:39 我々のコテージから眺めた、目の前に広がるアンダマン海。ここに宿泊して、正解だ。 |
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■14:54
ま~あ、取りあえずビールでも飲もう。
ツマミは「yayo」が日本からたくさん持って来ている。 |
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■14:55
足を手すりに置き(行儀が悪く失礼!)ビールを飲む。
アンダマン海の海の色はやはりきれいだなと思う。 |
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■17:31
夕方、ホテル従業員が貝をいっぱい採って来た。
潮が大部引いたので海岸に行って見よう。
ここは砂浜は無く、岩場だ。
写真の手前は、カオラックラムルー国立公園の海岸に繋がっている。 |
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■17:42
雲丹がたくさんいた。
無断で採って食べてもいいのかな? |
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■18:50 7時にディナーを一番いい席に予約しておいた。その席からの眺望。
夕暮れの海の青と空の蒼が溶け込んで、一つの色に染まる瞬間。この時の「海」の光景が、「ふうみん」は一番好きだ。 |
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■18:54
テーブルの上に飾られていた花。 |
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■19:07
ディナーをゆっくり食べる。
「yayo」も満足そう。 |
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■19:09
夕食代は990バーツ。 |
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■19:43
レストランの下に小さなプールがあり、ライトアップされてエメラルドグリーンに輝いている。
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■20:00
静寂な暗闇の中、波の音が一段と大きく聞こえる。
アンダマン海のリゾートにいるんだな~あ、と実感。 |