■行程2日目>バンコクからペチャブンへ



走行DATA



バンコク(6:27)→R1 → サラブリ(7:27)
ガソリンスタンド(7:30)ハイオク(95)41.9L×29.91B=1250B
R1 → R21(8:12) → シーテープ遺跡公園
シーテープ遺跡公園見学(9:21~10:34) → R21ウチアンブリにて昼食 350バーツ(11:10~11:45)
R21 → ペチャブン(13:35~14:00) → R21 → R2258 → R2196 → カオコー(14:40) → R12に合流 → インペリアルリゾート
インペリアルリゾートにて休息(15:40~17:50)
ホテル→R12 → ロムサク
ロムサクにて夕食(18:20~19:40)
ロムサク → R12 → インペリアルリゾート(20:20)



2日目・走行距離 526キロ
累計走行距離 528キロ
当日給油 41.9L、1250B
累計給油 41.9L、1250B





■5:30 チェックインの時、エアポート・ビュー・ルーム・プリーズ!と言って選択しただけの価値のある眺めだ。雨季のバンコクの朝を強く実感するとともに、旅の始まりをも実感!


■6:00

このホテルの朝は早い。

バンコク空港に近いホテルでトランジット客が多いせいか、朝食のレストランも朝5時からオープンしている。

早朝のレストランには、「yayo」と「ふうみん」の二人だけだ。

半年振りのタイでのタイメシに舌鼓を打つが、ただし味は平凡だ。


■6:27

今日は日曜日だが、バンコク市内の混雑を避けて早めに出発だ。

メーターを見ると、ガソリンのゲージは1/4だ。

昨夜、急にレンタカーの車種が変更になっただけでなく、渡された車はノー・クリーニング・カーだった。

しかし、車種はグレードアップされ、料金は据え置きだから、ある面お得と云えよう。


■7:02

1号線を下る。

真正面に南国の強い朝日を浴びて、一路100キロ先のサラブリを目指す。

平均巡航速度は100キロ強だ。

実は先程、バンコク市内の高速の入口で掃除のおばさんを係員と間違えて10バーツ支払ってしまった。

いらない、と手を振るおばさんに無理に渡した!朝からいつものドジな「ふうみん」であった。


■7:27

サラブリ市内手前の1号線のバイパスに入る。

昨年はサラブリ市内を通ったので、今回はバイパスを選択した。

ここからは、コラートに向う2号線と分岐する。

走って見ると分るが、バンコクからのメイン道路は1号線ではなく、コラートへ向う2号線だ。

チェンマイ等北部へは、32号線がメインなので、サラブリからの1号線は少しローカル感が漂う。


■7:34

サラブリのガソリンスタンドで給油と休憩。

給油口を空けると、95の表示があった。タイのガソリンは91と95のオクタン価の2種類で、95は日本で云うハイオクになる。

★給油DATA
1250バーツ、
41.86L、1L/29.9バーツ。

一回の給油で千バーツ以上とは、本当に原油高を痛感する。インフレになる訳だ。


■8:12

サラブリ郊外で、1号線と分岐して21号線に入る。

頭に2がつく道路は、基本的にイサーン(タイ東北部)の道路だ。

イサーンに入ると思うと何かうれしくなる。

道路は片道2車線ですごく良いし、当然の如く車の通行量も少ない。



■9:15 21号線はイヤになるほど素晴らしく、そして真っ直ぐな道。加えて空いた道を快調に走行する。

雨季だというのに空は青く快適な気候だ。とりあえず目指すは、シーテープ歴史公園だ。


■9:27

21号線の標識を右折して2211号線を10分ほど走ると、右側にシーテープ歴史公園の入口があった。

入場料30バーツを支払い中に入るが、案内板も無いし、標識も総てタイ語だ。

分らないまま広い公園内を車で巡ると、所々にラテライトの基壇が見えるが、目指す祠堂はどこにも見えない。

そして、また入口に戻ってしまった。



■9:50 やっと、メインの遺跡の建造物を見つけた。静寂な公園の木々の間にクメールの祠堂が静かに佇んでいた。先程、この近くを通ったが祠堂は林の中で見えなかった。

入口が一般的なクメール建築の東ではなく、北側の為、遺跡の建造物が逆光になる。そのため、なかなかいい写真が撮れない。


■9:53

最初のメイン遺跡(Prang Song Phi Nong)は、中央祠堂と向って右に小さな祠堂があった。

普通は1基か3基の祠堂だが、こんな形の配置は珍しい。

11~12世紀に建てられたクメール建築だ。

小さな祠堂を見る人物は「ふうみん」。



■10:00 小さな祠堂のまぐさ石の彫刻。カーラの上に、聖牛ナンディンに乗るシヴァ神と妻のウマ。地方の職人の手になる為、稚拙なところがあるが反面おおらかさがあり、なかなか素晴らしいレリーフだと思う。



■10:05 最初の遺跡に続いて、逆光の中に一基の大きな祠堂(Prang Sri Thrp)が佇んでいた。この祠堂は、12世紀に建立されたバプーオン様式でピマーイと似たデザインだ。


■10:07

緑の木立の中、青い空と白い雲にレンガの褐色の祠堂。

「ふうみん」が、クメール遺跡に魅かれる構図だ。

ここに、1000年もの悠久の時間が流れ、周りには誰も居ない。

素晴らしく贅沢な空間と時間をまさに一人占めだ。

しばし、恍惚の人になる。



■10:12 この祠堂の横に、ピラミッド状のラテライトで造られた大きな建物(Khao Klang Nai)があった。サイズは幅28m、長さ44m、高さ12mだ。


■10:14

7~8世紀のドヴァーラヴァティー時代に造られたという遺跡の正面に、大きな法輪が置かれていた。

この法輪はブッダの象徴だ。


■10:16

この遺跡の壁面には、7~8世紀のドヴァーラヴァティー時代の漆喰彫刻があった。

「ふうみん」がタイで買った本(Origins of Thai Art)にも載っている貴重な漆喰彫刻だ。


■10:28

近くの建物から、数人の観光客が出て来たので覗いて見た。


■10:30

建物内には、発掘された人骨がそのまま展示されていた。

これは、コラートのバーンプラサートやウドンのバーンチャンと同じ先史時代の墳墓遺跡だ。

左側の大きな人骨の喉のところに、矢じりが刺さっており戦死したものと考えられる。


■10:30

解説のボードは、タイ語で分からず。

ここシーテープ遺跡は、先史時代の墳墓遺跡と、ドヴァーラヴァティー王国とクメール帝国が接触し、融合した遺跡だった。

…よほどの聖地なのだろう。


■11:04

21号線戻り、北上すると隣街のウチアンブリに出た。

ここは、ガイヤーン(焼き鳥)が名物だ。

今日は、朝が早くお腹が空いたので昼飯としょう。

先程の遺跡見物で、咽もカラカラだ。


■11:12

交差点の近くに、ガイヤーンの屋台がたくさん出ている。

一番美味しそうな店に入る。


■11:16

「yayo」は、美味しそうなガイヤーンの焼いているところを見つけた。


■11:19

早速注文したのは、旨そうなガイヤーン(1羽)とソムタム(青パパイヤのサラダ)、付け合せの野菜とカオニャオ(もち米)。

そして、小さな女の子からステックライス(竹の筒にもち米と小豆を入れてココナツミルクで炊いたもの)を10バーツで購入。

これも旨い。


■11:19

あと、ビールとコーラで典型的なイサーン料理をタイに来てから初めて食す。

「yayo」と顔を会わせ、お互いに満足する。そして、ソムタムを一つ追加注文した。

その後、レストランの駐車場で売っていたソムオー(ザボン)を買う。30バーツ。

この果物は、我々がタイで一番好きな果物だ

食事代は350バーツ。

早々のイサーン料理に満足。ここペチャブンはイサーンでは無いが、そこはマイペンライ。


■12:19

21号線を直進し、ペチャブンに向かう。


■13:04

21号線を走っているとタマリンドの人形があった。

何か、変な感じの人形だ。

タマリンドは、ここペチャブンの名産品だ。

タマリンドは、マメ科の植物で大きな豆の形の実になり、果肉の部分が食用になる。


■13:04

タマリンドの人形の場所から、21号線のペチャブン市方面を望む。

相変わらずの片道2車線で、交通量の少ない素晴らしい道路だ。


■13:34

ペチャブン県都に入る。

ペチャブンとは、「たくさんの宝石」を意味し、ペチャブン市は山々に囲まれパサック川が流れる盆地に位置し、土壌が肥沃で豊かな土地だ。

パサック川は、何処かで聞いた名前だな?としばし黙考。

…思い出した。アユタヤで泊まったホテルの脇を流れていた川だ。

こんなに離れた所で再会とは!懐かしい。


■13:45

ペチャブンの街は小さいがまとまった感じがする。

まずは、車で一回りして見よう。

市内の中央公園は、堀で囲まれ大きな黄金のタマリンド像が置かれていた。

これも変な感じの像だ。

本当にタマリンドが好きな県だ。


■13:45

反対側の役所の中庭には、たくさんの屋台が出店し大勢の市民で賑わっていた。

今日は、日曜日なので特別なのかな?


■14:06

ペチャブン市を後にして、21号線を走りカオコーに向かう。

21号線を左折し、2258号線に入る。

カオコーとは「コー山」の事で、ペチャブン県に連なる大小の山脈一帯をカオコーと言うらしい。


■14:31

22キロほど舗装された山道を走ると、2196号線の分岐点がある。

ここを右折して、1117メートルのカオコー山頂を目指す。

そこには、タイ人民解放軍が活動した隠れ家と、タイ軍の兵士の慰霊碑があるはずだ。


■14:40

2196号線のローギアでしか登れない日本では考えられないような急な山道を進む。

傾斜など全く無視した道路設計だ。

マ~ア、いかにもタイらしいと云える道路だ。

そこに、1970年代にタイ人民解放軍が活動した隠れ家がある。


■14:43

資料館に入る、入場料10バーツ。

ポル・ポトの写真が展示されていた。


■14:43

タイ人民解放軍の使用した武器と、レーニンとスターリンの写真。



■14:47 タイ人民解放軍の隠れ家から眺めた景色。


■14:56

隠れ家から少し走った所にある、標高1117メートルのカオコー頂上には、解放軍と闘って亡くなったタイ軍兵士の慰霊碑が建っている。

慰霊碑の周りは、綺麗な庭園に整備されていた。



■14:56 カオコー山頂から眺めた景色、絶景だ。このカオコー一帯の景色を「タイのスイス」と言うらしいが、「ふうみん」はスイスに行った事が無いので論評できず。


■15:27

カオコーを下る。

途中には、バンガローや別荘、リゾートホテルが散在し、この地がタイの高級避暑地である事を実感する。

2278号線は、ピサヌロークとノンカーイを結ぶ幹線道路の12号線にぶつかる。

ここを左折して、数キロ先のプーカオヒルのインペリアルリゾートを目指す。


■15:37

プーカオヒルのインペリアルリゾートが見えてきた。

このプーカオヒルは、ホテル以外にも別荘がたくさん建っている。

この別荘地に、12号線から入る入口に英語の看板は無く、我々の車は行き過ぎてしまった。

所詮タイ人相手のローカルなリゾートホテルなのかな?


■15:44

プーカオヒルに点在する別荘の中に、インペリアルリゾートはある

メインの建物にてチェックイン。

そして、いく棟もある中で今晩宿泊する部屋に案内される。

綺麗に整備された環境に、まずは合格点。


■15:47

ホテルの部屋は、2階の角部屋でなかなか広く、バルコニーから眺める景色も抜群だ。



■16:10 ホテルの部屋から眺めたプーカオヒルの景色。この景色を見ながら、まずは一服。そして、シャワーを浴びてビールを飲んで、寝不足の為お昼寝だ。


■18:19

夕食にロムサクに向かう。

12号線で30キロほどだ。

途中の道が、思っていた以上の深い山の中なのでビックリ。

工事中の所などは、気をつけないと谷底に真ッ逆さまだ。



■18:23 ロムサク市街に入る。「ふうみん」は、基本的に宿泊したホテルでは夕食を摂らないで、地元の人が入る食堂で摂る事にしている。その方がず~つと面白いからだ。


■18:27

ロムサク市街を、食堂を探して走る。

ロムサクはもとは独立した県で、後にペチャブンに併合されたとの事。

そのためか、小さいがまとまった街の印象だ。


■18:52

感じの良い食堂は無いので、屋台での夕食としょう。

近くのコンビニにで、缶ビール2本とコーラ1本を購入。

代金は、69バーツ。

ビニール袋に入れて屋台街へ。


■18:56

旨そうな屋台があった。豚の炭火焼だ。

ドラム缶を半切りにして網をかけ、炭火で串焼きの豚肉を焼いている。

肉の焼けるいい匂いが辺り一面に漂う。

「yayo」と、この屋台に決めて裏のテーブル席に座る。

座って見ていると、この店に次々と買いに来る客が訪れる。多分旨いのだろうと、期待する。


■19:03

期待を裏切らず、この屋台で食べた豚の炭火焼は絶品だった。

焼きあがった豚肉は皮はカリッとし、脂肪の脂は網から下に落ち柔らかい旨みが残る。

それに豚のトムヤムのスープ。これもいける。


■19:10

そして、ビールがすすむ。

外の風が気持ちがいい。

屋台のオヤジさんの出してくれた水がすごく美味しい。

ここロムサクは、水と土壌がすごく良いようだ。総てが旨い。

代金は130バーツ、チップ20バーツ。

非常に満足。


■19:33

ロムサクの屋台は、町の規模の割りにたくさん出ている。

昼に買った大好きなソムオーをホテルで食べてしまったので、またソムオーを買いに夜市を捜して購入。(写真の車はレンタカー)

ここ、ロムサクは豊かな自然とのどかな人情のとてもいい町だった。

そして、夜の漆黒の山道の12号線を飛ばして、一路ホテルへ。

今日は疲れたので、早めに就寝。




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