14 福島の桜を見に行く 2014.04
4年前に「ゴールデンウィークの旅」をした。

その時、三春の「滝桜」を初めて見た。

満開を過ぎていたので、次回は満開時の「滝桜」を見たいと思った。

今回は満開の時期を狙って、福島に桜を見に行こう!

雨模様の東名から、首都高に入る。


東北道の「上河内SA」で一休み。

朝食のきつねそばを食する。


三春の「滝桜」に到着。

駐車場に車を止める。まだ9時過ぎだというのにたくさんの車に驚く。

観桜料300円を支払い、大勢の観光客の後について滝桜に向かう。



見事な満開の「滝桜」。さすが樹齢1000年の貫録だ。あいにく天気は曇っているが、これは「花曇り」と言う事で妙に納得。



「滝桜」の周りを一周する。真後ろから撮った「滝桜」の方が、スケールの大きさを感じさせる。



「滝桜」を東の横綱とすれば、西の横綱の「地蔵桜」。こちらは樹齢400年。

桜の下には地蔵堂があり、昔から赤ん坊の短命、夭折の難を逃れるために、この地蔵に願をかけたと言われている。



東の小結「五斗蒔田の桜」。土手下に馬頭観音が祭られており、地主は馬頭観音桜と命名する予定だったが、地名の五斗蒔田をとって五斗蒔田桜と呼ばれるようになったという。


東の前頭12枚目の「忠七桜」

戊辰戦争の時に官軍に懲役された宗像忠七翁が、会津の惨状を目の当たりにし、会津の人々の霊を慰めるため祠を立て、自宅前に植えてあった桜を移植した。

この山を「寿命山」と名づけ、整備したといわれている。

駐車場も完備した個人所有の桜山。


この辺りの道を走っていると、名もなき桜をたくさん目にすることができるのがうれしいネ。



東の大関「不動桜」樹齢400年。トイカメラ風に撮影して見た。

不動明王をまつる不動堂の境内にあり、滝桜の子孫と伝えられている。江戸時代の末頃、三春藩士がこのお堂を寺子屋として使用し、その名残が天井などの落書きに見受けられるという。



さくら湖畔に建つ「三春町立中郷小学校」の入り口に咲く桜。こちらも、トイカメラ風に撮影して見た。こんな道を歩いて学校に行けるなんて、幸せな子供たちだ。


二本松城は、標高345mの白旗が峰に築かれた城郭からなる梯郭式の平山城。

現在は「霞ヶ城公園」として整備されており、石垣と再建された箕輪門がある。

山上の本丸には天守台、石垣が近年になって再構築された。



「県立霞ヶ城公園」の桜。公園内には、ソメイヨシノなど大小約5000本の桜があり、霞ヶ城の名のとおり霞がかかったような美しさだ。


二本松の「四季の味 河童」で昼食を摂る。


岳温泉街のヒマラヤ通りから、鏡ヶ池公園に通じる「桜坂」

両脇にはソメイヨシノが咲き、桜のトンネルになる。


「岳温泉鏡ヶ池公園」の桜。


磐梯横向温泉の「森の旅亭 マウント磐梯」へ行く。

なぜか、玄関脇に「スバル360」が飾ってあった。

温泉の由来は、八幡太郎義家が奥州征伐の折、弓で目を射られた白蛇が岩の割れ目から湧き出る湯で傷を癒しているのを見、温泉を発見したという。


もちろん、温泉は源泉掛け流しで湯口からは源泉がドバドバと投入されている。

貸し切り状態の温泉にゆったりと浸かる。~まさに、至福の時を味わう。

泉質は単純温泉(中性低張性高温泉)で、入浴料600円。


今晩の宿、会津若松のホテル「タカコー」にチェックインする。

車を置いて、大河ドラマ「八重の桜」の主人公「新島八重の生誕地」を見に行く。

同志社が建立した生誕地の碑がこの近くにあるが、本当の生誕地はこの駐車場の場所だ。


若松城は、郭内と町屋敷が外濠で隔てられ、さらに郭内の内側に内濠を有する梯郭式の平山城。

地元では一般的に「鶴ヶ城」といい、城跡は鶴ヶ城公園となっている。

その鶴ヶ城に行くと、桜のライトアップが始まったようだ。


西出丸へと続く道。

逢魔が時の桜と、街灯のあかりが素晴らしい。



桜の間から鶴ヶ城の本丸を望む。瑠璃色の空に浮かぶ天守閣と桜の対比が、見事な映像美を醸し出している。



鶴ヶ城西出丸のライトアップされた桜がお堀に映り込み、とても幻想的だ。


夕食は会津若松市役所近くの居酒屋「ばんげや」に行く。

実は、鶴ヶ城に行く前に店を覗いたら、何と「貸し切り」の看板が出ていた。

店の大将に「相模原から来た」と告げて、カウンターの端の席を確保。

多分、お店が混んでいるのは「食べログ」の威力でしよう。


カウンター席に座り、オススメの1000円の「晩酌セット」でまずは喉を潤す。


地元会津若松の冷酒を頼む。

甘口で「ふうみん」の好みでない酒だったので、銘柄は忘れました。

カウンターの大将にその旨を伝えると、会津若松の水は軟水なので甘口になるとの事。

その後は、越後の辛口の酒を頼む。


名物の「馬刺し」。もちろん、新鮮な生肉だ。

会津若松には「桜肉」の専門店が多いが、冷凍肉を使ってある店もあるとの事。


取り立ての「山菜の天ぷら」。


山の中だけど、高速を使えばすぐ近くの新潟から新鮮な魚が届くので、「タコの刺身」も美味しい。


田舎の居酒屋らしく、大盛りの「煮込み」。


「ばんげや」の大将。

地元の食材について、色々と教えていただきました。
















ホテルを出て、鶴ヶ城へ向かう。北出丸大通りの桜並木が満開だ。


ボランティアのお侍と記念写真の「yayo」。



まさに春霞の中、満開の桜と鶴ヶ城本丸の天守閣。日本の春の景観を満喫する。それにしても、桜とお城は何故こんなに似合うのだろうか?


満開の桜の下の新婚カップル。

何も言う事のない図柄です。

・・・お幸せに。


大河ドラマのオープニングでお馴染みの「八重の桜」こと、「石部桜」に行く。

「石部桜」は田んぼの中にぽっんと立っており、大勢の観光客でにぎわっていた。

市の外れにあり、地元の人に聞くと「大河ドラマ」以前は、地元の人もわざわざ見に行かなかったという。



石部桜は、樹齢650年といわれるエドヒガンザクラで、中世会津の領主葦名氏の重臣、石部治部大輔の庭にあったと伝えられている見事な桜だ。


山都そばを食べに、「そば伝承館」へ向かう途中、縁石で擦った後輪左のタイヤがバーストする。

つい先日の車検で、新調したばかりのタイヤなのに!

近くにあった「イエローハット」でタイヤを1本交換する。

3万円近い予定外の出費は、
イタタ・・・


予定より、1時間ほど遅れての昼食を、「そば伝承館」で食する。

ここの店は初めてだが、「山都そば」は宮古地区に行って何度か食べたが、評判ほど美味いものではない。

そば職人のガクさん曰く「田舎のそばだよ!」


食後は西山温泉の「老沢温泉旅館」で、ひと汗流そう。

西山温泉には何度か来たが、ここは初めてだ。

「老沢温泉旅館」は秘湯温泉では有名な旅館で、明治9年(1876年)築の2階建ての建物だ。


浴室の奥には温泉神社が祀られており、秘湯ムードは満点だ。

混浴であるが貸し切り状態のため、「yayo」もリラックスして入浴する。

源泉かけ流しのため温度調節は出来ず、熱めで長時間入浴は無理だったのが残念。

泉質は、含硫黄ーナトリウム・塩化物泉。


のどかな奥会津の山道を走る。

この辺りの素朴な田舎の雰囲気が「ふうみん」は大好きだ。

思った以上に雪が残っていた。


夕暮れの日光の桜並木を走る。行き交う人は外国人観光客ばかりだ。

この後、景色のよい渡良瀬渓谷沿いの国道122号線を走るが、夕暮れを過ぎて暗くなる。

タイヤ交換に掛かった、1時間がまことに勿体ない。


伊勢崎で「シャンタゴ」というイタリア料理店で夕食をとる。

なかなかに美味しかった。

ビールを飲みながら、夕食を楽しみ、「yayo」と運転を交代する。


「yayo」に運転を代ったら、途端に大雨になった。

大雨の中、関越道から圏央道に入り、出来たばかりの愛川トンネルを走る。

もうすぐ、相模原愛川ICで、自宅も近い。

「yayo」、運転お疲れ様でした。
イサーンの大地走行2000キロプラス 小さな旅のアルバム
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