伊豆の国市郷土資料館
(22-05)


韮山郷土史料館が、2017年7月1に伊豆の国市郷土資料館としてリニューアルして、伊豆の国市立中央図書館2階に開館した。

市内の遺跡から出土した土器や石器、寄贈を受けた民具等の展示など、市内のさまざまな文化財が紹介されている。

仲道A遺跡は、静岡県指定文化財に指定されている。
指定内容:仲道A遺跡は、狩野川の支流である深沢川左岸の段丘上の最上部に位置する縄文時代から中世の遺跡である。昭和54年第一次調査及び昭和58年第二次調査及び平成3年度第三次調査の際に出土した遺物は、縄文草創期の編年と生活の復元に寄与するものであり、全国的にも貴重である。静岡県における縄文時代初期の社会と生活のあり方の解明のために欠くことのできない考古資料として価値を有する


・見学日 2023年2月16日


伊豆の国市郷土資料館は、伊豆の国市立中央図書館の2階にある。


この資料館の目玉は、縄文土器の草創期と早期の物がある事だ。

静岡県指定文化財に指定された大仁地区の仲道A遺跡から、草創期の土器が多数出土している。

この草創期の深鉢は、口縁部に押圧縄文を4列、腹部には回転縄文が施されている。


原体側面圧痕文土器

縄文時代草創期
仲道A遺跡


こちらも、仲道A遺跡から出土した草創期の深鉢。


半置反転文土器

縄文時代草創期
仲道A遺跡


この早期の深鉢には、口縁部と胴部に、帯状に山形押型文が施文されている。


山形押型文土器

縄文時代早期
仲道A遺跡


市内6か所から出土した縄文中期の縄文土器を、ガラス越しでなく展示してあるのはうれしい。


釣手付土器

仲道A遺跡


残念ながら、いい土偶はない。



土偶片

公蔵免遺跡


上・・・翡翠の玉
公蔵免遺跡



左・・・装飾用石製品
上西ノ窪遺跡



右・・・けつ状耳飾り
宮原遺跡・南八丁G遺跡



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