尖石縄文考古館
(20-05)


「尖石縄文考古館」は、八ヶ岳山麓・霧ヶ峰山麓にある、縄文時代の遺跡から発掘された数多くの遺跡や資料を展示している。

尖石縄文考古館のある尖石遺跡とその隣の与助尾根遺跡は「特別史跡」に指定されており、最近の試掘調査の結果も展示している。

見どころは、「縄文のビーナス」と、「仮面の女神」と呼ばれる2つの国宝土偶。女性が妊娠した姿を表した土偶は、優れた造形美で貴重な学術資料となっている。

さまざまな文様の土器や黒曜石で作られた精巧な石器などの実物資料に加え、映像や写真、縄文時代の人々の生活や習俗のほか、縄文時代の人々を取り巻く環境などについても展示している。


・見学日 2015年10月25日(SDカード紛失)
     2020年10月23日


「尖石縄文考古館」へは、丸5年ぶりの訪問となる。

5年前のSDカードを紛失するというドジを踏んだ。


縄文のビーナス
国宝

棚畑遺跡

縄文時代中期


出土日:1986年9月8日
国宝指定日:1995年6月15日


「縄文のビーナス」は、妊婦を象っており、高さは27センチ、重さ2.1キロ。

粘土に細かい雲母片が練りこまれているために、肌がうっすらと輝いているように見える。

雲母片が練りこまれた土偶も例が少なく、ほかの土偶が体の一部を破壊されているものが大半であるのに対し、この縄文のビーナスはほぼ完全な形で見つかったことも珍しい。


仮面の女神
国宝

中ッ原遺跡

縄文時代後期


出土日:2000年8月23日
国宝指定日:2014年8月21日


「仮面の女神」は、極端に抽象化された逆三角形の頭部を持つ土偶の通称。

高さ34センチ、重さ2.7キロで中空、頭部は顔に板の仮面を装着しているかのような形をしており、脚部は玉のように丸い。

右足が外れた状態で出土したが、埋まっていた向きの関係などから意図的に壊して埋からめられたものと見られている。


イノシシの飾りがある土器

梨ノ木遺跡

縄文時代中期


愛らしく表現されている。背中の模様が左右で違っている。


蛇体装飾のある土器

中ッ原遺跡

縄文時代中期


立体装飾が発達した深鉢形土器

中ッ原遺跡

縄文時代中期


蛇体把手付深鉢形土器 尖石遺跡 縄文時代中期


抽象文のある土器 3、徳久利遺跡 4、梨ノ木遺跡 5、下ノ原遺跡 いずれも縄文時代中期


顔面把手


第8号住居址出土遺物

与助尾根遺跡

縄文時代中期



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