井戸尻考古館
(20-02)


「井戸尻考古館」は、八ケ岳山麓を舞台に生活した縄文時代(約8000~2300年前)の生活文化を復元して、現代生活の向上に資することを目的とした施設。

館内には、今までに発掘調査して出土した資料のうち、二千点余りの土器や石器を年代順に並べ、移り変りや用途を知ることができる。また、住居展示や食物・装身具・衣類なども併せて展示し、一見すればわかるように努めている。また、土器や土偶など文様解読で明らかになった当時の宗教観念や世界観・神話などを解説している。

館外には、5300平方メートルの敷地に炉址・配石遺構のほか、栽培作物圃場・石器材料岩石園を設け、当時の食生活や農具の究明を行っている。また、史跡井戸尻には復元家屋が建ち、涸れることのない湧水の音に耳を傾けると、少しのあいだ縄文の世界に浸ることができる。



・見学日 2016年6月16日


「井戸尻考古館」の建物はかなり古い。


水煙渦巻文深鉢

曽利遺跡

縄文時代中期


長野県宝に指定された曽利4号住居址から出土した土器7点のうちの1点。

昭和38年、パリで開催された「日本古美術展」に出陳され、芸術性豊かなこの土器を通じ、日本文化の素晴らしさに多くの人が感激したと聞く。

また、昭和47年には、郵便はがきの料額印面の意匠に採用され、ひろく一般の目にふれることとなった。


四方神面文源鉢

井戸尻遺跡

縄文時代中期


蛇を戴く土偶(巳を戴く神子))
重要文化財

藤内遺跡

縄文時代中期



正面からでは、わからないが頭に蛇を巻いている。


蛙文有孔鍔付壺

井戸尻遺跡

縄文時代中期


四方に目を持つ大鉢
重要文化財

藤内遺跡

縄文時代中期


顔面把手


陳列された土器


陳列された土器



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