釈迦堂遺跡博物館
(19-03)


「釈迦堂遺跡博物館」は、中央自動車道建設工事に伴い釈迦堂遺跡から発掘された、縄文土器や土偶など国指定重要文化財を保存・展示する博物館。

釈迦堂遺跡では、縄文人たちが作りだした30トンにも及ぶ土器や土偶が出土し、 この内5,599点は国の重要文化財に指定されている。

土偶だけでも1,116点もの数を誇り、1遺跡からの出土数としては、全国の7%程度を占める数で、前期のものが7個体、後期のものが1個体、他はすべて中期の物となっている。

常設展示では、釈迦堂遺跡出土の土偶1,116点すべてを展示している。


・見学日  2021年3月4日


「釈迦堂遺跡博物館」は、笛吹市及び甲州市で組織する一部事務組合の釈迦堂遺跡博物館組合の教育委員会が管理運営を行っている。




左、土偶(しゃかちゃん) 釈迦堂遺跡 縄文時代中期 右、土偶(しゃっこちゃん) 釈迦堂遺跡 縄文時代中期


土偶(しゃかちゃん)、(しゃっこちゃん)を後ろから見ると、髪型がわかる。


左、土偶 釈迦堂遺跡 縄文時代中期 右、出産土偶 釈迦堂遺跡 縄文時代中期


土偶

釈迦堂遺跡

縄文時代中期


土偶

釈迦堂遺跡

縄文時代中期


水煙文土器
重要文化財

釈迦堂遺跡

縄文時代中期


深鉢形土器 釈迦堂遺跡 縄文時代中期


水煙文土器
重要文化財

釈迦堂遺跡

縄文時代中期


水煙文土器は、水煙(みずけむ)りを思わせる、ゆるやかで美しい曲線を用いて表現された立体的な曲線文を口縁部に持つ土器。

ダイナミックでありながら柔らかな曲線で飾られた把手は二対(4個)からなり、渦のように廻りながら少しずつ変化させるのが火焔型土器との大きな違いだ。


壮観な土器の陳列


逆位底部穿孔埋甕 釈迦堂遺跡 縄文時代中期
住居の入口に逆さに埋められていた埋甕。不思議な文様がほどこされ、底には植木鉢のような穴が開けられている。
内部から人骨は発見されなかったが、ミニチュア土器や土製円盤が発見されたものもあることから、赤ん坊の遺体を入れたという仮説が有力である。



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