あつぎ郷土博物館
(14-05)


あつぎ郷土博物館は、厚木市の歴史や自然などに関する資料を収集・展示している。

2018年に閉館した市郷土資料館の後継施設で、県から譲渡された「県立中央青年の家」跡地を活用し整備し、2019年オープンした新しい施設。

博物館の基本展示室は、風土や歴史、文化、自然といった分野で構成され、今昔の「あつぎ」について基本的な事柄が理解する事ができる。



・見学日 2023年2月9日


厚木市下川入にある博物館で、バス便はあるようだが不便な場所にある。

駐車場は完備しているので、車なら快適だ。


縄文遺跡のコーナーは手前の2ブロックほどで、展示物は少ない。


展示物は少ないが、面白いものが結構ある。


浅鉢

縄文時代中期
恩名沖原遺跡出土


この「浅鉢」の内部を真上から観察すると、矢印のような物が2か所にある。

何なのだろう?

魚なのかな?と思ったが、隣に置かれた下記の「有孔鍔付土器」を見て、こちらは出産の場面を表現している。

そうすると、この矢印は男性器を描いているのだろうと思った。


こちらの「有孔鍔付土器」の図柄は、一般的に出産の場面を表現していると考えられている。

顔だけの図柄の土器が普通だが、両手を広げてまるでバンザイのような図柄は初めて見た。

また、口縁の下には孔が等間隔に空けられている。

とても、ユニークな土器で、2009年に大英博物館の「The Power of Dogu」展に貸し出したという。


有孔鰐付土器

縄文時代中期
林王子遺跡出土


ガラスケースの中に「縄文人の祈り」と題して、9点ほどが展示されている。


この「石棒」には、真ん中に丸い形が彫られている。

こんな石棒は珍しい。


石棒

縄文時代
恩名沖原遺跡出土


顔面把手の髪型がわかるように、鏡が置かれていた。


顔面把手

縄文時代中期
恩名沖原遺跡出土


岩偶と土偶が1点づつ展示されていたが、どちらもいい雰囲気を持っている。


岩偶、土偶

縄文時代中期
恩名沖原遺跡出土


「縄文土器のうつり変わり」と題して、中期から晩期にかけての土器が展示してある。



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