大湯環状列石・大湯ストーンサークル館
(05-02)


「大湯環状列石」は、大湯川沿いの段丘上に立地する環状列石を主体とする祭祀遺跡で国の特別史跡に指定されている。2021年に世界遺産に登録された。

2つの環状列石があり、川原石を組み合わせた配石遺構によって二重の円環が形成されていいる。周囲からは祭祀遺物が数多く出土している。


「大湯ストーンサークル館」は、特別史跡大湯環状列石のガイダンス施設。

展示ホールでは、遺跡についての知識を深めるパネル展示のほか、発見された遺物を見物出来る。



・見学日 2022年10月31日


世界遺産の「大湯環状列石」の「大湯ストーンサークル館」に9時の開館に到着。


まず、最初に見たかったのは、この土版だ。

この土版は、縄文人が数を表現することを発明した事実を伝える重要な遺物。

口が1、目が2、右胸に3、左胸に4、真ん中に5。さらに、裏の背中に6だ。


・・・何よりも、この表情がなんとも可愛い。ちなみに愛称は「どばんくん」という。。


土偶。

大湯環状列石
縄文時代後期


大湯環状列石から出土した、縄文時代後期(約4000年前)の土器が並ぶ。


土器の内部に、絵が描かれているのは珍しい。


 ボランティアガイドの人と一緒に「大湯環状列石」の見学に向かう。「ふうみん」がこの遺跡を見学したのは、四半世紀も昔になる。


まずは、「万座環状列石」から見学だ。


万座環状列石の直径は52メートルもあり、現在発見されている中で日本で最大級のストーンサークル。

組石は48基で、中央の立石は大湯の東方約7~8キロも離れた安久谷川から運んだと推定されている。


道路を挟んで反対側にある「野中堂環状列石」の直径は44メートル、組石は44基。昔はなかった建物が再現されていた。

この二つの環状列石の中心の石と日時計状組石は、一直線に並ぶような配置となっている。この直線上は夏至の日没方向と一致しているという。


ガイドの方が、自分が案内した人にだけしか教えないという、4本の立石が一直線に並ぶ場所。


5本柱建物跡は、祭祀場と考えられる。


ガイドの方が、遺跡のバックにある美しい山並みが見えないのをしきりに残念がっていた。


駐車場に向かうと、大湯ストーンサークル館の上にピラミッド説のある「黒又山」が頭を出していた。



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