宝ヶ峯縄文記念館
(04-02)


「齋藤氏庭園」は、大地主だった齋藤家九代当主、善右衛門が明治後期に造成した庭園で、邸宅から背後の丘陵地まで、一体感のある空間は見るものを圧倒する。

この、齋藤氏庭園内にある、「宝ヶ峯縄文記念館」には、明治43年斎藤家別荘への通路開削中に発見され、ここから500メートル離れた「宝ヶ峯遺跡」から発掘された縄文時代後期の土器・土偶・石器・骨角器など、全国的にみても珍しい貴重な遺物も展示している。

宝ヶ峰遺跡は、全国に先駆けて分層的発掘を試みた所として知られ、遺跡名は「瓦礫も学びの道の宝」ということから名付けられた。


・見学日 2017年4月23日


「齋藤氏庭園」に入ると桜が咲いていた。

この庭園は、国の名勝にも指定されており、近代庭園として学術上も高く評価されている。


その庭園内に、宝ヶ峯遺跡から発掘された縄文時代後期の遺跡の出土品を展示した「宝ヶ峯縄文記念館」がある。


土偶

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


顔立ちは粘土紐で、はっきりと作られており、青森県の是川遺跡の土偶に似ている。


土偶

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


土偶

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


この、トルソーの土偶のフォルムは、とても近代的だ。


土偶

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


この脱力感が何とも言えない。


土偶

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


このポーズはよく見かける。


猿の土偶

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


猿の土偶の出土例は少ないとの事。


環状扁壺型注口土器

宝ヶ峯遺跡

縄文時代後期


デザイン的にも素晴らしい出来栄えだ。


土器 宝ヶ峰遺跡 縄文時代後期


縄文遺跡の見学後には、齋藤氏庭園を眺めリラックスしよう。



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