御所野縄文博物館
(03-02)


「御所野遺跡」は、岩手県二戸郡一戸町、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産になっている縄文時代中期後半の拠点集落跡で、東、中央、西の3つの集落に800棟以上の竪穴式住居が見つかった。

縄文時代の貴重な集落遺跡は、御所野縄文公園として整備され、その入口にガイダンス施設としての役割を担った御所野縄文への招待が建っている。

「御所野縄文博物館」は、公園の西端の林の中に隠れるような配置とし、主役となる縄文遺跡を望める場所とした。また、施設と駐車場をつなぐ木橋は来館者にとって現代から縄文への移行装置となるように考えた。



・見学日 2022年11月2日


世界遺産に登録された「御所野縄文遺跡」の公園駐車場からの入口。


「きききの吊り橋」を渡り、「御所野縄文博物館」に向かう。

縄文時代に導くタイムトンネルを意図したらしい。


御所野縄文博物館に入館。


羽付き縄文人。

頭に2本の羽飾りをつけている。

まるで宇宙人のようだ。


鼻曲がり土面。
重要文化財

蒔前遺跡

縄文時代後期後半~晩期前半


いや~あ!これは素晴らしい土面です。

近代美術館に展示しても、全く遜色ありませんね。


遮光器土偶が沢山展示されていた。「ふうみん」は、遮光器土偶の出土は青森県が一番多いと思っていたが、岩手県がダントツの一番と知る。


土偶:縄文のぼいん。

椛ノ木遺跡

縄文時代後期


この土偶は、妊娠した女性を表しており、「母印」と書いて「ぼいん」と読むという。

首と足の付け根には、とアスファルトが使われている。


山井遺跡の土偶。一番左下の土偶は、赤塚不二夫の漫画に出て来そうなキャラクターだ。


「御所野遺跡」は、集落の中央に配石遺構や墓などの墓域が造られ、その周囲には竪穴建物、掘立柱建物、祭祀に伴う盛土などが分布している。さらにその外側の東、西にも竪穴建物が密集するという集落構造が明らかになっている。

一戸町では開発か保存かの論議に二分されたが、1992年に遺跡を保存し史跡公園として活用することを決断した。・・・良い決断でした。


この遺跡で特徴的なのは、建物の屋根が土で覆われている事だ。

発掘調査時に、萱などの痕跡がなかったからだったという。



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