「縄文への招待」作成について


縄文については、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として2021年に世界文化遺産へ登録され、縄文時代への注目が世界的に高まっているようです。

5~6年前の事ですが、ある博物館で通常のパンフレット類のなかに「縄文ZINE」なるフリーペーパーが置かれていたので手に取ったところ、その雑誌の取り組み内容に新たな縄文時代への関心の裾野の広がりを感じました。

「ふうみん」の縄文についての最初の印象はバツでした。小学校4年生の頃の話です。担任の先生が「縄文時代は、木の実や魚や動物を取って生活し、土器なども装飾過多で野蛮で原始的な時代だった。それに対して、弥生時代は農耕や稲作をし、埴輪などに見る簡潔で洗練された美は、外国の人にも高く評価されている」との話で、縄文はバツで弥生はマルとの評価が頭の中に刷り込まれました。

縄文がマルに変わったのは、1970年の大阪万博の時に岡本太郎が太陽の塔を「縄文」にヒントを得て建てたと知り、縄文の遺物がアートとして高く評価されている事を知りました。そして、小学生以来の評価をバツからマルに改めました。

その後の縄文との出会いは、2010年の旅で新潟県の津南町にある「竜神の湯」での出来事でした。「縄文の湯」と名づけられた浴槽には、火焔型土器の湯口があり温泉がとうとうと注がれており、近くの「十日町博物館」には、国宝に指定された縄文土器が多数展示されている事を知りました。

早速「十日町博物館」を訪問し、そこで見学した「火焔型土器」が縄文との衝撃的な出会いで、評価がマルから花マルへと飛躍的に高まりました。

「ふうみん」の旅の目的のピースの中に、「縄文」という新たなピースが加わり、旅の行程の中でかなりの数の博物館を探訪したのを契機に、「縄文への招待」を作成しました。縄文遺跡や博物館見学の参考になれば幸甚です。

2022.8.13 「ふうみん」
縄文ZINE
竜神の湯
国宝の火焔型土器



イサーンの大地走行2000キロプラス 縄文への招待 INDEX
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