旅のはじめに





ナーンにあるワットプーミンの壁画





今回の旅「ナーンの辺境を走る」にあたって


今回の走行ルートを選択したのには、二つの目的があった。


第一目的は、昨年11月の旅「メコン街道をゆく」の最終地点だったルーイ県タリから、さらに先のラオス国境沿いの山道を走り、再びメコンと出合う。そして、メコンに沿ってタイ国境の終点のゴールデントライアングルまで走る。

これによって、タイがメコンと接するメコン街道(メコンがラオス国内の場合は国境)の全線を走破することが出来る。



第二目的は、今年の6月の旅「失われた王道を求めて」のアンコール都城からピマーイ間の「王道」が、ピマーイが最終点ではなく、さらに西進してスコータイを通りシーサッチャナーライまで伸びていた事を知った。

それならば、このスコータイ、シーサッチャナーライにある「クメール遺跡」を是非とも見なくてはならない。



下調べを始めて、一つの危惧に出くわした。それは、タリから先のラオス国境沿いの山道、約170km(R2195、R1268)と、その先のウタラディット県とナーン県に横たわるルアンプラバーン山脈を横断する峠道、約70~100km(R1083、R1243)の情報が全く無い事だ。


特に、後半の峠道は危険だ。ドライバーは、私「ふうみん」と家人の「yayo」であり、余分な危険は回避しなくてはならない。そして、ウェブサイトを調べたところ「バンコク探検ノート」に、この道を走破したライダーがいるのを発見しメールで問い合わせした。その回答は下記の通り。



R1083:ダート区間が10kmほど残っていますが、乗用車で十分通行可能です。

R1243:ちょっと乗用車ではキツイです。ピックアップトラックや4WDならば問題ないです。鬱蒼とした森の中を走るので、スリル満点です。(満点すぎる?)



ナーンは噛めば噛むほど味わいがあるんですが、ドライブを計画するにあたっての一般的な心構えとしては、
急勾配の坂道が多いので、エンジンに余裕がないと、時速10-20kmまでスピードが落ちる事がよくあります。
ちょっと面白い所へ行こうとすると、ダートの悪路が待ち構えている事がよくあります。



と、バンコク在住の「Shinji」さんから貴重な情報を得て、レンタカーを4WDに奮発しHONDAのCR|Vで挑戦する事にした。


それでは、ガイドブックに無い旅をお楽しみ下さい。


2005年12月吉日 「ふうみん」敬白




■写真のサイズを幅500ピクセルとし、サイトをリニューアルしました。
2014年1月 「ふうみん」




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