イサーンの大地走行2000キロプラス チャンパ遺跡への招待 INDEX
フンタン遺跡


きれいに整備された公園の椰子の木越しに、朝日に輝く二つの祠堂が見える

遺跡名
フンタン (Hung Tanh)
様式 ビンディン遺跡群 (Binh Dinh)
創建年代 12世紀
場所 ビンディン省クイニョン市ドンダー坊
入場料
配置図 「チャンパ王国の遺跡と文化」より
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概要 フンタン遺跡は別名タップドイ(Tap Doi ・二つの塔)と呼ばれ二つの東向きの祠堂からなっている。

創建時には3つの祠堂があったというが、中央祠堂に向って右の北祠堂は崩壊した。崩壊した北祠堂は南祠堂と同じ様式で、伽藍配置は象牙塔と同じである。

フンタン遺跡と他のチャンパ遺跡の違いは見て直ぐに分るように、その特異な屋蓋の構造にある。

このフンタンと象牙塔はチャンパ建築にクメールの建築様式や技術の影響がもたらされ、通常のチャンパ遺跡に比べ石材の使用量が多い。
行き方 クイニョン市の北西2キロ、市と1号線を結ぶ道を北上し、右側のドンダー坊人民委員会の裏手にある。
一口メモ クイニョンの街外れにあるフンタン遺跡は、きれいに整備された公園の中にあり、入口横の事務所にはトイレもある。

二つの東向きの祠堂。

向って左が南祠堂、右が中央祠堂(北祠堂)。


中央祠堂(北祠堂)は一番高く規模が大きい。


中央祠堂の前房は消滅し花崗岩のフレームが残っている。

入口の位置は高く階段で繋がっており、同時期に建てられた象牙塔も多分同じだったと思われる。


中央祠堂の基壇には、曲面のついた繰り型に加工され、材料は花崗岩が使用されている。


中央祠堂の内部に納められたリンガとヨニ。

円形のヨニの形が面白い。


中央祠堂のリンガの後から入口を見ると、差し込む光が神秘的だ。


中央祠堂の内部から眺めた屋蓋。

迫り出し構造ではない?


中央祠堂の7層に装飾が施された屋蓋部分。

屋蓋には砂岩製の色々な動物像がはめ込まれている。


強烈な朝日を浴びて逆光の中央祠堂の偽扉。


中央祠堂の身舎の壁には五本の平らな柱形がある。


南祠堂は中央祠堂に比べ、規模はやや小さく、基壇はレンガ製だ。


南祠堂の屋蓋の四隅にあるガルーダの像。


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