イサーンの大地走行2000キロプラス チャンパ遺跡への招待 INDEX
チャキュウ遺跡(チャキェウ遺跡)


レンガの周壁の跡だろうか?写真中央に一直線に伸びる土塁列が見える

遺跡名
チャキュウ(Tra Kiew)
様式 クアンナム遺跡群 (Quang Nam)
創建年代 4~10世紀
場所 クアンアムダナン省ズイスエン県ユイソン社
入場料
配置図 Lord Wilson Heritage Trust」より

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概要 チャキュウは4世紀後半にバドラヴァルマン王により、チャンパ王国の最初の都として建設された。その当時は、シンハプラ(獅子の都)と呼ばれていた。

1927年から28年にフランス極東学院が遺跡の発掘・調査を行い、壮大な寺院・堂塔の土台や多くの彫刻作品、石碑を発見した。

現在は、カトリック教会を中心とした公園に整備されている。丘の上を目指し長い石段を登って行くと、カトリック教会が建っている。この教会の下には、かってチャンパの祠堂が建っていたという。

丘上から眺めると、朝靄の向こうにミーソン圏谷のあるランメオ山が望め、6世紀に編纂された中国の「水経註」に記された、周囲4キロに渡るレンガの周壁の跡だろうか?一直線に伸びる土塁列が見える。

この地に、千数百年も前に林邑(りんゆう)の最初の首都が置かれ、富と繁栄を誇っていた。獅子の都チャキュウの持つ、時間の長さと、歴史の重さと、滅びのはかなさを、ひしひしと感じる。
行き方 ホイアンから南西約30キロ、車で40分。ホイアンから608号線、1号線、610号線と走り、ミーソン遺跡に行く途中にある。
一口メモ ドライバーにカトリック教会のアントン神父が集めた、チャキュウのコレクションを収蔵した建物があるはずだが?と、問うたが、スクラップされたと言う。ホントかな?と、思うが確かめるすべは無い。

チャキュウは、カトリック教会を中心とした公園に整備されている。


公園内部。


丘の上を目指し長い石段を登って行く「ふうみん」。


カトリック教会が建っていた。この教会の下には、かってチャンパの祠堂が建っていたという。


カトリック教会には不釣合いな太鼓。


丘の上からホイアン方面を望む。

晴れた日にはチャム島が望めるという。


チャム彫刻博物館に展示してある、7世紀の早期チャキュウ様式の祭壇。

この祭壇のレリーフの写真をこのサイト上部に使用している。

レリーフの内容は叙事詩ラーマヤナ(Ramayana)のラーマ(Rama)とシータ(Sita)の結婚の場面。


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