イサーンの大地走行2000キロプラス チャンパ遺跡への招待 INDEX
チェンダン遺跡


3基の祠堂が東を向いて建っている

遺跡名
チェンダン (Cheng Dan)
様式 クアンナム遺跡群 (Quang Nam)
創建年代 11~12世紀
場所 クアンアムダナン省タムキ県タムアン村
入場料 10.000ドン
配置図 「チャンパ王国の遺跡と文化」より
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概要 チェンダンは「栴壇・せんだん」を意味するサンスクリット語のチャンダンを漢訳し、さらにベトナム語に置き換えたもので、3基の祠堂が東を向いて建っている。

11世紀中頃から12世紀後半のジャヤハリヴァルマンの統治にかけて完成した。この3基の祠堂の配置や規模などから判断して、南、中央、北の順に建てられた。

この遺跡のユニークな特徴は砂岩の基壇に、戦闘場面や楽器の演奏場面などのレリーフがある。

基壇を砂岩で覆う手法は、装飾的な効果だけでなく、建物の保護を考えてだろう。
行き方 タムキーの町から1号線を北に10キロほど走った左側にある。
一口メモ 1989年の発掘調査時に見つかった遺物は、南東側にある収蔵庫に保管されているので、是非見ておきたい。トイレも完備している。

入口からチェンダン遺跡を望む。


中央祠堂は一番大きく保存状態もいい。

前房はひどく崩れていて、内側の主房部分だけが残されている。


三基の祠堂の前に、1996年に行われた発掘調査時に確認されたマンダパ(拝殿)の基壇部分が残されている。


砂岩の基壇には戦闘場面や楽器の演奏場面などのレリーフがある。


こちらは踊り子のレリーフ。

楽しそうな表情をしている。


中央祠堂の裏側の偽扉部分。


央祠堂の裏側の基壇のレリーフ。

カーラの上で踊る女性像。


1989年の発掘調査時に見つかった遺物は、南東側にある収蔵庫に保管されている。


収蔵庫には、砂岩の装飾材などが展示されている。


一対のマカラ(摩竭魚)。

海の怪物マカラの口から人間が吐き出されている。


愛嬌のあるガルーダ像。


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