イサーンの大地走行2000キロプラス タイ交通取締マル秘読本





旅行記の「第14部、クメールの残滓を探しに」の中で、スピード違反で捕まった様子を書いた。
コラートで2号線から304号線に入り、パクトンチャイを過ぎたところでスピード違反で捕まる。ドライバーは家人の「yayo」なので、外国人で女性だから許してくれるだろう…と思ったが、それは甘かった。

若い警官の対応は厳しい。ここは80キロ制限(そんな表示は全くないよ!)だと言い、罰金400バーツとの事。「ふうみん」は仕方なく、500バーツ札を出すと、小さく折りたた畳んで受け取った。そして、行って良いとの事。


204号線のカオヤイ国立公園の坂道

景色の良いカオヤイ国立公園を走るが、運転している「yayo」は景色などは目に入らず、警官の袖の下にえらくご機嫌ナナメだ。

あの警官、500バーツ札を外から見えないように小さく折りたたんでいたわ。それに、私の後を走っていたバスまでも捕まっていたのよ!あんなスピード違反の取り締りは、絶対におかしいわ!
ついに捕まったか!今までタイの道路を3万キロ近く運転して、警察官に4回捕まったが、今回が初めての罰金だ。と言うことは、罰金の確率は1/4と言う事なのか!これも良い経験だ。

これを読んだ「S.I.さん」からメールを頂いた。タイの交通取り締まりについて、参考になる点が多いのでメールの公開の承諾を得ましたので、皆さんに是非、紹介したいと思います。
なお、メール文言の一部を編集してあります事を申し添えます。
2009年4月 文責「ふうみん」




S.I.さん
私は、現在イサ−ンに滞在しております。仕事の関係でタイ全土を走行しており、今まで15万キロほど走行した中で交通違反で15回以上捕まりました。

しかし、いずれの交通違反も「違反した意識の無い」もので、運が悪いとしか言い様がありません。

今回、「ふうみん」さんのH.P.でスピ−ト違反の記述がありましたので、私の知っているタイの警察の交通取り締まり状況等をお知らせします。



タイ警察の交通取り締まり状況について

タイの警察官の月給は、おおよそ1万バーツ程となっていますが、実際のところ月給1万バーツでは生活が難しく,、2万バーツ位の収入得る必要があります。すなわち、足りない半分は、交通違反の罰金から給料を捻出します。


交通違反で罰金をワイロ的に支払う場合は、タイ人の場合は通常100バーツが相場となっています。正式に罰金として納付する場合は400バーツ程との事です。

正式に罰金とする場合は、納付方法が振込み等と面倒な為、どうしても違反が納得出来ず、その場で渡す事が嫌な場合に限られます。

日本人が正式に納付しようとすると、タイ語の関係もあり大変に難しいと思います。タイ語が読めれば別ですが、場所の確認等大変な時間の浪費になりますので、ワイロでの支払いも正式な罰金と考えます。

なお、駐在所前などで交通取り締まりが行われる場合、要求すれば領収書も出ます。


警察官が受け取ったワイロ的なお金は、駐在所及びポリスステーションにそれぞれの警察官が差し出します。そのお金を合計して、給料時に支払います。

すなわち、本当の給料と罰金の徴収がそれぞれ約50%の比率です。みんなで平等に分けますが、当然それぞれの個人の警察官にノルマ的に課せられます。その為、仕方なく取り締まりを行っている場合もあります。


タイは役人の裁量権が大変大きいですから、スピ−ドは実際に測定していない場合でも、追い越し車線で120キロで走ったら大体取り締まりの対象になります。

法律での最高速度は120キロですが、これは一応の基準とお考え下さい。少しでも、早いと思われたらダメです。2号線の場合ですと、100キロ以下で追い越し車線は走らない事です。

たまに、スピードを測定している場合もありますが、普段は無線で何色の車が早いと言う程度の連絡で、実際走っているスピードを日本の様に克明に説明出来る取締りではありません。見た感じで、早いとダメです。


この様な事をタイ人は良く知っています。取り締まりは個人のチ−ムで行う事もありますが、月末の給料支払い前に地区警察幹部の指示で行われる事もあります。

基本的には毎月の給料の為で、ワイロ性は低いとの認識です。みんなで生活の為に罰金を分け合うのですから。


タイの警察官が評判悪いのは、役得で取り締まり、それを自分の生活の向上に使用する為です。一般的に警察官は結構良い生活しています。


タイも経済危機ですから、最近は、深夜や今まで取り締まりに使用されていない意外な場所でも、取り締まりが行われています。

自分の給料は自分で稼ぐため、田舎道でも行われているので注意必要です。経済状況が悪くなるほど、取り締まりは多く行われます。


この交通取り締まりは、目標金額を達成すると途中でも止めてしまいます。暑い中、炎天下での道路での仕事は、誰もしたくはありませんからね。


イサーンの田舎町では、小学校生でもバイクに2、3人乗りで通学に使用しています。ナンバーも無いのが多く、とにかく生活の為に法律無視で運用されています。

田舎町の小さな道路で取り締まり行えば、罰金の支払い出来ない人を大量に捕まえてしまう事になり、その為2号線などのメイン道路では、比較的知り合いも少ないし罰金が取り易いと言う事です。

町の中では警察官の知り合いも多く、取り締まりは難しいです。一日、400Bの罰金はノルマ達成なので、今日は日本人を捕まえた運が良かったと、そんな感じでしょう。


10 私は、運転時には必ずタイ人を同乗させます。それは、警察官との対応で100バーツの罰金で交渉する為です。日本人と解ると300バーツ等と言いますが、お金無いとか言って交渉します。

相場が100バーツなので警察官も無理は言いません。なお、イサ−ンで稲刈りの日当は150バーツですから、100バーツでもそれなりのお金です。

タイ人を同乗させるもう一つの理由は事故の時の為です。日本では信じられない様な事故が起きます。事故時にタイ語で交渉出来ない訳ですから、当然、外国人側の過失にされる場合が多く、死亡事故になった場合には身柄拘束される事もあります。

レンタカ−の場合は、保険制度でカバ−されいると思いますが、当方が悪いとか良いとかにかかわらず、事故が起きた場合は、ある程度解決するまで帰国は難しくなります。

取り締り風景(この警察官の方は本文と関係ありません)



タイの運転あれこれ

タイの運転免許の試験場をご覧になった事無いと思いますが、私はマハサラカムで運転免許の試験を実際に見た時、これは、受験者はみんな無免許状況だと思いました。

車を走らせる事が出来れば、運転免許をくれます。バンコクには教習所らしき所がありますが、田舎ではいきなり路上です。そして、田舎では無免許で少しずつ上手になって行きます。

私の考えでは、タイでは無免許の罰則は無いと思います。(タイでは運転免許の管轄は警察ではなく陸運局の為、警察が無免許運転をあまり厳しく取り締まらないと言う説がある。…「ふうみん」)

そんな状態ですから、一般的な日本の企業は日本人駐在員の運転を規制して、運転手が付きます。

タイの田舎の道路は大変運転し易いですが、慣れてきたら注意です。一番大切な事は、時間に余裕持ちスピ−ド出さない事です。80キロ位の走行ですと安全性は高まります。


どうぞこれからも、安全運転でタイの旅お楽しみ頂きたいと思います。


先日バンコクで、当方は何処も悪くありませんが警察官に止められました。警察官は同乗のタイ人に何を話そうかな?悪くない車を止めてしまった?これからどこか違反が無いかを探そうかな?

そんな会話なので、面倒くさいので「100バーツ 払ってしまえ!」と、私が言い、警察官は「ありがとう。では、気をつけて!」と、こんな調子です。

通常、警察官は、交通法規を知らない一般の人を捕まるのですから、普通の人では知らない小さい法律を持ち出して捕まえます。捕まった方は?…です。では、お気をつけて。

取り締り風景(チェンライ、1号線)



タイ警察のマル秘?情報

今回の交通取り締りの件は、お客様の警察から聞いた情報です。

警察の交通取り締まりも、パタヤやシーラチャなど外国人が多く走行する地域ではあまり行われていません。表面化すると、国際的に問題視されますので。国際法では、外国人の違反の場合は通訳付ける事になっているそうです。

タイの田舎ではとても無理ですね。それで、田舎で国際免許証出されたら、英語を読めない警察官が多いでしょうから、嫌な物を捕まえたと言う事です。

それから、ベンツなどはスピート゛出してもほとんど捕まりません。もし捕まえて政府の高官などを止めてしまったら、とんでも無い事になるので、ベンツに対して警察官は敬遠します。
その辺も、タイにベンツが多い理由の一つです。

タイの道路を走るベンツ(このベンツは本文と関係ありません)



私は運転する場合、100バーツをボケットに入れて置きます。財布から取り出すと何千バーツと入っている中から、100バーツを出してもおかしいので、罰金用に別にしておきます。

日本人と分ると300バーツとか、400バーツとか言う場合もあります。バンコクでモーターサイに乗って捕まった時、丁度500バーツ札しか持ち合わせが無く、仕方なく500バーツ出したら、サンキューとか言い他の人から取った100Bお釣りにもらった事もありました。そしてすぐにどこかに行って居なくなってしまいました。

私が見た一番の傑作は、タイ人の場合は必ずしも100バーツを持っていない人も居ます。その時は仕方なく反則キップ切ります。お金が無いので、後で栄養ドリンク2本届けて見逃してもらった人もいました。私は必ずしも悪い制度とは思いません。タイで生活していれば、仕方ない事で警察へのタンブンみたいな物と解釈しています。

それから、警察官は店の夜回りの監視などもガードマンの代わりにします。そして、一ヶ月いくらかを貰います。夜間の警戒の時に、ついでにまわります。警察が契約しているのが分かれば泥棒も敬遠しますので、安全性は高まります。

罰金用に必ず100バーツをボケットに入れて、それしかお金無いと言えば大体はOKです。しかし、日本人観光客の方は下手な英語は話さず、日本語で言いたい放題言えば、面倒くさいから行け行け、と言う場合が多いと考えています。タイの昔からの習慣ですから、その辺も知っていれば、サバーイサバーイです。



バスの事故に注意!

夜のバスの事故は大事故になります。原因は追い越しの失敗です。 交通法規を運転者双方が解らない為、事故に直面する事態になると回避が難しいのです。

相手がその様な状況なので、スピ−ド落として、こちらが退避しないと事故が避けられません。

ウボンラチャタニーからコラートに向かう道路で、バスの事故に合いました。夜間に追い越しに失敗して、手前の橋に衝突してそのまま川に飛び込んでしまつた見たいです。乗客など2人死亡との事でした。(下記の写真)

何も無い田舎なのでたくさんの人が集まり、最初はお祭りかと思いましたが、通過して見ると事故でした。 何度かバスの事故見ましたが、バスの方が普通の車よりスピード出すので大きい事故になります。

通常は外国人でも死亡すれば、たまにテレビに出る事はありますが、普通の事故ではあまり出ません。田舎では、外国人が乗っている例は多くは無いですが、パタヤ方面では多く見られます。バスの乗客の中に、日本人はほとんどいません。

バスに乗る事出来れば、タイ全土に行く事が出来ます。私も最初は、すべてバスを使用して移動していました。バスの事故が多いのは知っていましたので、特別でない限り前方の席には乗らないように注意していました。

バスの事故現場(S.I.さん提供)

バスの事故現場(S.I.さん提供)



  

イサーンの大地走行2000キロプラス タイ交通取締マル秘読本
'>