イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡
クープラコーナ Ku Phra Kona




クープラコーナ遺跡の3基のレンガの祠堂





遺跡名
クープラコーナ Ku Phra Kona
場所 ロイエット
Roi-Et

Wat Ku Phra Kona
Tambon Sa Khu, Amphoe Suwannaphum, Chang Wat Roi Et 45130
位置情報 15.555941, 103.820419
創建年代 バプーオン様式
Baphuon Style
見学日 2004年11月、2009年1月
配置図



コメント

●遺跡の概要…猿寺と呼ばれる仏教寺院(Wat Ku Phra Kona)の中にあり、3基のレンガの祠堂とそれを囲むラテライトの壁がある。

中央の祠堂は1928年に漆喰を塗った仏塔に改築され、左の祠堂はお堂というか物置みたいになっている。右の祠堂だけがオリジナルを保っている。

建築様式は1017〜1087年のバブーオン様式から11世紀に築かれたと推定される。

最初見た瞬間、はっきりいってガッカリした。しかしよく考えてみると、このような形で仏教寺院に改築され、 地元の民間信仰と共に形を変えて存続するのも自然な形ではないかと思うようになった。

これはイサーンの名刹ワットタートパノムを見てから余計に思いが強まった。

●行き方…スアナプームから214号線を南に12km行った2086号線の分岐点の左側の猿寺の中にある。

●一口メモ…境内には猿がたくさんおり、親子連れの猿を写真に取ろうとしたら歯をむいて飛び掛ろうとした。危険だから十分に注意されたい。

2009年1月の再訪時…トタン屋の祠堂の破風とまぐさ石に感激!なかなかいいレリーフだ。

それに、彫りかけの寝釈迦仏のレリーフは美術的な価値は少ないが、歴史的な価値は大いにあると思う。

写真
クープラコーナの入口?本当は裏の出口だ 中央の祠堂は1928年に漆喰を塗った仏塔に改築
左の祠堂はお堂に改築、足元にはまぐさ石 右の祠堂だけがオリジナルだ
オリジナルの祠堂と改築された祠堂 カーラに乗る神(まぐさ石)
境内の凶暴な猿、飛び掛られそうになり写真がブレた 遺跡の入口の仏教寺院の門は西日を浴びて輝く
夕暮れの静寂の中に佇むクープラコーナ遺跡

2009年1月訪問時の写真
地面の上に置かれたまぐさ石、ガルーダに乗るヴィシュヌ神
トタン屋根の祠堂の破風、猿王スグリーヴァと兄のヴァリーンの戦い
トタン屋根の祠堂のまぐさ石の上部には横たわるヴィシュヌ神、下部にはカーラの手の部分が残っていた
オリジナルの祠堂のまぐさ石、カーラに乗る神
彫りかけの寝釈迦のまぐさ石、11世紀に造られた当時の物ではなく後世の仏教の影響下の物?






イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡