イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡
ワットトンツア Wat Thong Tua




マカラの口から吹き出されたアーチ状のベルトにメダルが配置された様式は、クメールのまぐさ石で最も古い、サンボールプレイクック様式だ





遺跡名
Wat Thong Tua
ワットトンツア Wat Thong Tua
場所 チャンタブリー
Chanthaburi

Wat Thong Thua School
Tambon Khlong Narai, Amphoe Mueang Chanthaburi, Chang Wat Chanthaburi 22000
位置情報 12.587494, 102.142997
創建年代 サンボールプレイクック様式?
Sambuor Prei Kuk Style
見学日 2008年6月
配置図



宝物殿にあった復元図

コメント

●概要…この寺院についての情報はほとんど無い。以下の文章は現地を見た、あくまでも「ふうみん」の推測です。

寺院の土台にラテライトが用いられている。これは後世に積み直されたのかも知れないが、クメール様式と思われる。ここから、500メートルほど離れた Panido Historical Town と同時期に建立されたクメールの神殿があったと思われる。

宝物殿のまぐさ石は、サンボールプレイクック様式とプレイクメン様式のものだ。そうすると、この遺跡は7世紀の真臘時代のものなのか?

サンボールプレイクックは、イーシャーナヴァルマン1世の都イーシャーナプラ(伊奢那城)だと言われている。

「隋書」には、イーシャーナヴァルマン1世に服属する大きな都市が30あり、各都市の人口が数千人と記してある。もしかして、ここチャンタブリーもその一つだったのか?

●行き方…チャンタブリー市内から3号線でトラート方面に5キロ走り、右折して1キロぐらい走った突き当たりの寺院。

●一口メモ…Wat Thong Tua は、サンボールプレイクック様式〜プレイクメン様式に建立されたのか?その時代は7世紀で遥か奈良時代と同じ頃だ。

1300年以上も昔しに遡り、ロマンを感じる瞬間だ。これが、まさにクメール遺跡めぐりの面白さだ。

写真
Wat Thong Tua の本堂と仏塔 拝殿前のまぐさ石を復元した石
クメールの遺物 ラテライトの土台
若い僧が鍵のかかった宝物殿を開けてくれた 当時の文字の書かれた破片
ガネーシャ(象の頭と人の体を持つ)のレリーフ クメールの遺物
クメールの遺物 ヨニ(女性器)の上部を加工した石臼
ベルトが直線的に現されているので、サンボールプレイクック様式の後のプレイクメン様式だ






イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡