チェンマイ>3、ゴールデントライアングル



メコン川のボートから見たラオスの家族。先頭に犬2匹、父親、牛、女の子、男の子
何か素朴で昔懐かしい感じがして、すごく印象に残りました





〜ゴールデントライアングルより金三角のほうの呼び方が好きです〜

金三角ヘはツアーで行った。レンタカー旅行の趣旨に外れるが、現地のツアーでの参加者が国際的で面白かったので書いてみました。

メイピンホテルのツアーデスクで申し込んだ現地ツアーのGEMトラベルの乗客は次の通り。

☆私達、「ふうみん」、IVYカットの「ひさし」、転勤で北海道に行き家を買った「さっぽろ」の三人。
☆バックパッカー風のフランス人夫妻。
☆ヴェトナム人のボートピィプルで今はオーストラリア国籍で新婚旅行中の夫妻。
☆一人旅のイラン人男性。
☆日本人で定年後世界中を気楽な旅をしている外国語堪能な「八王子」さん。

以上の9人の乗客とタイ人のガイドと運転手の計11人がミニバンに定員一杯に乗り、各ホテルでピックアップされて一路金三角へ向かった。ガイドの言葉は勿論英語である。

チェンマイを出発したミニバンは118号線を一路北に向かい、途中メイスアイ近くの温泉のある休憩所で一休みした。ここには硫黄泉が噴出しており、温泉卵を売っていた。観光客相手の店が沢山出ており、オーストラリア国籍のヴェトナム人夫妻は何かの化石を記念に買って、車の中で「安かったよ!」と言った。その後、109号線をチェンライへ向かった。

チェンライ市内に入り、隣りを走るトラックを見て驚いた。ミャンマーからの不法難民だと思うが、トラックにむき出しの金網の中に家畜を運ぶ時のような感じで、不法難民を詰め込んで運んでいた。この辺では人権なんて、なんなんだろうな?と思った。

チェンライを通りすぎ、1016号線を走りチェンセーンに着いた。まず、歴史のあるワットプラタートを見学した後、ミニバンの中でガイドが、「私達はこれから、メコン川をボートに乗ってまずラオス領のドンサウへ寄ってから、ゴールデントライアングルへ行きます。」と言うような意味合いの事を英語で言った。

私達は、「せっかくラオスに入国出来る良い機会なのに、パスポートをホテルに預けて来たから、ラオスに入国出来ず残念だな。」と話していたら、「八王子」さんが「大丈夫ですよ。先程ガイドが車の中で、パスポートは必要無い。と言っていましたよ。」と言ってくれた。有り難いラオスに入国出来る。英語の苦手な私達三人は「八王子」さんに丁重にお礼を述べた。

ボートはメコン川を上流へ進み、ラオス領のドンサウへ寄った。ラオスの国旗が掲げてある国境の検問所に20バーツ払い上陸した。売店があり、ラオスの土産物を売っており記念に布を掛ける手彫りのハンガーを買い、美人の店員さんと記念写真を撮った。

また、ボートに乗りメコン川から、タイ、ミヤンマー、ラオスのゴールデントライアングルを見学した。ミャンマー国境から建築中のホテルの現場を見ると、ミャンマー人の労働者が巻きスカート(ロンジー)を腰に巻いて働いていた。そんな光景をメコン川から眺めて金三角へ着いた。

金三角の川沿いのレストランで昼食だ。ボートから降りたその時、長距離のドライブとボートに揺られたせいか、フランス人の奥さんが気持ちが悪くなり吐いた。

それを見ていた「ひさし」が持っていた薬を差し出したら、その薬を何か得体の知れない不審な物を見るような目つきで見た。「ひさし」はせっかくの好意を無にされたので気分を害したが、薬を飲んだフランス人の奥さんは、その後には体調が良くなった様子だった。

昼食後、金三角の記念碑の前で各自記念写真を撮り、ミニバンに乗ってメーサイへ向かった。

私は国境の町メーサイへ一度来て見たかった。それは昔、旅行雑誌ガリバーで見た写真が印象深かったからだ。(下の写真参照)

雑誌に載っていた写真の印象よりもかなり近代化されてしまった感はあるが、国境の町の怪しさは今もある。町を歩いていると怪しげな男が「しゃちょうさんおんなあるよ!」、断ると「くすりあるよ!」と声をかけて来る。

また、ミャンマーの貧しい身なりの子供達がうるさい位お金をせびりに来る。気持ちの優しい「ひさし」がお金を恵みそうになるが、きりが無いからやめたほうがいいと忠告した。国境の橋や土産物屋により疲れたのでトップノースホテルで一休みした。

その後、1089号線沿いの山岳民族のヤオ族とアカ族の村を回ったが、アカ族の村は何か不潔な感じがし、トレッキングツアーなどで泊まりたく無いと思った。

山岳民族の村を廻った後帰路に着き、途中でコック川沿いのレストランで休息をとった。この近くのコック川沿いには、リゾートホテルが点在しておりとても良いロケーションだ。今度この辺りのホテルに1泊するのも良いなあと思った。

その後、日の落ちて暗くなった107号線を時速100キロ以上で飛ばして走り、途中ガソリンスタンドでトイレ休憩を取りながらチェンマイへの帰路についた。かなりの強行軍で行動し、チェンマイには8時頃に着いた頃には皆クタクタになっていた。

チェンマイの各ホテルで乗客はそれぞれに降りたが、この頃には皆打ち解けて名残惜しそうに「サヨナラ!今日はとても楽しかったよ!」と言葉をかけて降りて行った。我々三人と「八王子」さんの泊まるメイピンホテルが1番最後だった。

日本語のツアーは気楽でいいですが、たまには国際色豊かな現地のツアーもよいと思います。確か値段も安かったと思います。


歴史のあるチェンセーンのワットプラタート

メコン川のボートから、左タイ、中ミャンマー、右ラオス

メコン川からミャンマーの建設中ホテルを眺める

ラオス領のドンサウに無事上陸

ラオス領のドンサウの入場料20バーツ

金三角(ゴールデントライアングル)

怪しげな雰囲気の国境の町メーサイ

国境の町メーサイ、200メートル行くとミャンマー国境だ

山岳民族(アカ族)の村の子供たち

アカ族の「10バーツおばさん」と右はしらける「ひさし」
カメラを向けると10バーツ、10バーツと叫び手を出した


旅行雑誌「ガリバー」1991.11.28号
特集「元気が出る、タイ。」
左の旅行雑誌「ガリバー」乗った写真
国境の町、メーサイのメイン・ストリート
まだ、片道一車線の道路だ